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1987 年度 実績報告書

高解像度赤外線観測による星生成領域と銀河中部核の内部領域の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61420003
研究機関京都大学

研究代表者

舞原 俊憲  京都大学, 理学部, 助教授 (90025445)

研究分担者 馬場 直志  北海道大学, 工学部, 助教授 (70143261)
藤原 顕  京都大学, 理学部, 助手 (70173482)
西田 稔  京都大学, 理学部, 助教授 (80025262)
長谷川 博一  京都大学, 理学部, 教授 (20025232)
キーワード赤外線 / 一次元アレイ検出器 / スペックル干渉 / 原始星 / 星周塵 / ディスク / 高解像観測 / HerbigAe / Be星
研究概要

昨年度, 開発製作を進めてきた32チャンネル高感度赤外線アレイ検出器を用いた実際の高解像度測光観測を行った. 最初の岡山天体物理観測所188cm望遠鏡では, Kーバンド(2,2ミクロン)において, 離角0.3秒から1.5秒角程度の幾つかの2重星を測定し, 多数の一次元スペックル干渉像を得ることができた. 解析の方法として, 2重星のスペックル信号から空間フーリエ成分のビジビリティカーブを求める通常のパワースペクトル解析の方法といわゆるシフトアンドアッド法による像再生の方法を適用し, 観測装置の性能を確認した, 更に, ダスト雲を伴う非常に若い星でHerbigAe/Be型星と呼ばれている天体についての比較的高解像(0.3秒角程度)の測定も行い,やや拡がったハロー的成分が見られることもわかった. 次に, マウナケアのハワイ大学224cm望遠鏡における観測では,ダストの散乱光成分が主に効くKーバンドに加えて,熱輻射成分に検出の有効なLーバンド(3.6ミクロン)におけるHerbig星,約6個を測定した. 0.1秒〜0.15秒角の空間フーリエ周波数成分に対してSN比100の精度を達成するため,20分間を1観測ユニットとするスペックル像を,それぞれの波長及び2つの位相角について数10個得た. 幾つかの代表的なHerbig天体の1次的解析の結果,通常の参照星と比較して有意に空間的拡がりの成分を伴うものが幾つか検出されていることがわかった. 今後更に大気のゆらぎを記述するパラメータの時間的変動の解析を加えて,より精密な空間的構造の情報を抽出することにより,非常に若いこれらの星の近傍におけるダスト雲の内部構造を明らかにする予定である.

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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