• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

重陽子のベクトルおよびテンソル偏極移行実験による少数核子系反応の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61420004
研究機関筑波大学

研究代表者

八木 浩輔  筑大, 物理学系, 教授 (60028107)

研究分担者 関 整爾  筑波大学, 物理学系, 助教授 (60015542)
新井 一郎  筑波大学, 物理学系, 講師 (50134440)
田岸 義宏  筑波大学, 物理学系, 講師 (70015551)
青木 保夫  筑波大学, 物理学系, 講師 (10110511)
キーワード偏極 / 重陽子 / 磁気分析器 / 二回散乱 / 偏極移行
研究概要

本年は当科研費の初年度に当り、三連Q電磁石を作る予定であったが、小数核子系反応よりも広い研究範囲を対象とする方が得策であるとの判断に立ち広い立体角のQDQ型磁気分析器を製作する事にした。この磁気分析器は標的により弾性散乱された24Mevの偏極重陽子を、曲率半径70cmで40゜偏向させ、立体角で30msr内の重陽子は一点に収束させる様なものである。磁気分析器の設計・製作・据付が本年度の作業であり、順調に進行している。来年度には使用のための小物の製作及び性能テストを行う。
弾性散乱の実験用に小型散乱槽の設計と製作を行った。この散乱槽は真空を破壊せずに-15゜〜+120゜迄の間に散乱された偏極重陽子を導く事及び何種類かの標的を真空中で、遠隔操作しながら、交換できる様になっている。
加速器センターから補助を受け上記の磁気分析器や小型散乱槽を据付ける位置迄、偏極重陽子を導くために実験用のビームコースを一本新設し、磁気分析器の据付場所の確認と完成後の早期使用のための手はずを調えた。
パルスモータの遠隔駆動や位置確認データの読取りをマイクロコンピュータで行うための準備実験を行い、技術的に問題が無い事を確認した。
長時間(1日〜1週間)実験に対してはビーム位置安定性を要求されるがこのための五入力ビーム強度測定回路の開発を行い、試作段階では完成させた。この回路は0.1nAから10uAまでの強度を切換なしで,通常の実験条件では0.1%の精度で、不感時間なく、電流強度をデジタル化する。
磁気分析器の3台の電磁石の磁場強度の長時間ドリフトを監視するためのホール素子を用いた磁場測定回路を設計した。

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi