研究概要 |
山形県月布産, 新潟県白崎産, 宮城県川崎産モンモリロナイト, ニュージーランドCoal-gate産バイデライト, および福島県小高産バーミキュライトの5試料につき, X線回折, 化学分析, 熱分析を行った. モンモリロナイト3試料の層荷電は0.45〜0.50で, いずれも八面体陽イオンの置換によっている. バイデライトはFeが多く, 層荷電の0.47は四面体陽イオンの置換によっている. バーミキュライトは3八面体型で, 層荷電は0.82である. 以上の5試料につき, Li, Ni, K, Ca, Mgで飽和してhomoionicsamplesを調製し, 常温でのX線回折, 300°C, 500°C, 700°C, に加熱しながらX線回折, さらに, 冷却後温度100%に10日間および30日間放置したあとX線回折を行い, 底面間隔の変化を測定した. その結果, Li出飽和したモンモリロナイトの加熱物は復水しなくなり, Greene-Kellyの結果を裏付けた. それ以外のモンモリロナイト, バイデライトは300°Cあるいは500°Cの加熱後も復水した. 700°Cが加熱後はモンモリロナイト, バイデライトは概して復水しなくなるのに対し, バーミキュライトはK飽和以外は大部分復水するようになり, 示差熱分析曲線と調和的な結果が得られた.
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