研究概要 |
1.文字・図形等を含む画像情報の編集 従来まで行なってきた, 画像情報のカテゴリ別分離のアルゴリズムを整理し拡張を行った. そして地図画像のみでなく,他の図面への検討を行った. これにより, 機械部品図面を画像処理するシステムのプロトタイプの完成を見た. これらの成果をふまえ, 図面の論理構造を明らかにし, 統合的なシステムを作っていかなければならない. 2.印刷文書の編集 編集システムのプロトタイプを完成した. 本システムでは新聞(日本語, 英語)及び学会の論文誌などの即存印刷文書を入力で主, 随時編集等が行えるものである. このシステムの汎用化が今後の課題として残されている. しかしながら, 基礎的な処理アルゴリズムの整理は済んでおり, 汎用化への足がかりはすでに得られている. 今後画像処理用のマルチプロセサの研究の成果を待ち, 実用的なシステム構築を行っていく予定である. 3.画像情報の符号化及び文字認識 動画像符号化における動き補償のアルゴリズム改善に大きな成果を得た. このアルゴリズムの拡張により, より高位なレベルでの認識符号化を行える可能性がある. また, 文字認識でも, 人間との対材をもとにした未知文書の文字二識システムの試作を行った. 4.画像情報の管理 画像管理のセキュリティという観点から, 画像情報のコンシールドイメージを提案した. 本方式はすかし絵, 重ね絵を画像管理の概念にもりこんだもので, 画像情報の暗号化の手法として効果的な手法である. また, 回転走査という概念を指紋認識にもちこんだ, 新たなアルゴリズムも提案しており, 今後のシステムへの導入を考えている.
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