研究課題/領域番号 |
61420045
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
片山 卓也 東京工業大学, 工学部, 教授 (70016468)
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研究分担者 |
渡辺 治 東京工業大学, 工学部, 講師 (80158617)
佐伯 元司 東京工業大学, 工学部, 助教授 (80162254)
米崎 直樹 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00126286)
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キーワード | 属性文法 / 仕様記述 / 関数型言語 / ソフトウェアプロセス / オブジェクトベース / ソフトウェア環境 / プログラミング環境 / 自動生成 / 記憶領域割当 |
研究概要 |
本年度は、属性文法型仕様記述支援システムの実現、属性文法型仕様記述からの高効率ソフトの生成、および、属性文法にもとづくソフトウェア開発環境についての研究を行った。まず、属性文法型仕様記述支援システムについては、属性文法にもとづく階層的関数型仕様記述言語AGのためのプログラミング環境SAGEシステムの実現を行った。SAGEシステムは、構造エディタ、インタプリタ、デバッガー、ブラウザー、コンパイラ、ベリファイアから構成される。このうち、コンパイラ以外のものは正しい仕様のAG記述を作り上げるためのもので、コンパイラはこれを高速に実行するためのものである。構造エディタはその仕様を属性文法によって記述し、コーネルシンセサイザーを用いて自動生成を行った。SAGEシステムの実演を第10回ソフトウェア工学国際会議を行った。AG言語は基本的には純関数型であるので、その効率的実行には高度な最適化が要求されるが、その中でも最も重要な記憶領域の大域化・共有化について研究を行い、そのアルゴリズムを得ることができた。ソフトウェア開発環境については、ソフトウェアプロセス、ソフトウェアオブジェクトベースの研究を行った。ソフトウェアプロセスの記述には明解性、並行性、非決定性、実行柔軟性などが要求されるものとして属性文法にもとづくHFSPモデルを提案し、そのプロトタイプ実行をSAGEシステム上で行いHFSPの妥当性の確認を行うことができた。オブジェクトベースについては属性文法をオブジェクト指向概念によって拡張したOAGモデルを提案し、その形式化、オブジェクトベース記述、属性評価法などについての研究を行い、これがオブジェクトベースの記述に有効な形式的体系であることを確認した。
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