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1986 年度 実績報告書

高レベル放射性廃棄物の合成鉱物化と安定性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61430015
研究機関東京大学

研究代表者

床次 正安  東大, 理学部, 教授 (80029850)

研究分担者 芳賀 信彦  東京大学, 理学部, 助手 (60011748)
山中 高光  東京大学, 理学部, 助手 (30011729)
小沢 徹  東京大学, 理学部, 講師 (00011651)
堀内 弘之  東京大学, 理学部, 助教授 (80029892)
キーワード放射性鉱物 / 放射性廃棄物 / 微小領域X線回折
研究概要

本研究課題における、今年度の主な研究計画は天然の放射性鉱物に関しての局所の化学分析、及び局所のX線回折情報を得るための、装置の開発ならびに、改良を試みることであった。微小領域からの回折X線を測定するための装置(日本電子製JDX-MAP1)を基にして、試料台の、特に試料周りを中心として、使いやすく、精度の良い回折線データを測定できるよう、開発、改良を加えた(JDX-MAP3)。以下にこの装置の主要な特徴を記す。1.湾曲型一次元比例検出器により、回折線を広角度にわたり同時に検出可能。 2.データ測定、処理の操作は全てグラフィックディスプレイとの会話形式で行なう。 3.ゴニオメータはco,x,φの3軸を持ち、各軸の回りを振動、もしくは回転でき、単結晶試料からの回折X線も測定できる。 4.レーザビームにより、試料のX線照射領域を直接に観察できる。5.反射型顕微鏡により、照射領域を偏光で観察できる。また顕微鏡用簿片をそのまま取りつけることのできるゴニオメータ・ヘッドを開発した。この装置を使い、以下のような試料について試験的な測定を行ない良好な結果を得た。
1.セメントのアルカリ骨材反応に伴う劣化の様子を調べるためにその簿片の組織を観察しながら微小領域からの回折X線を測定した。
2.Zγ【O_2】-【Y_2】【O_3】固溶体の種々の組成物に対して粉末、単結晶の両者について測定を行ない、組成に対する回折X線のパターンと強度の差異を検出した。
3.cdAu合金の単結晶について測定を行なった。単結晶の測定に関しては、十分満足のいく結果とはいい難く、今後さらに改良が必要かと思われる。来年度は、上記の装置により天然放射性鉱物試料の結晶構造から得られる原子の移動についての機構を把握する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 床次正安: 表面科学. 7. 45-51 (1986)

  • [文献書誌] 床次正安: 表面科学. 7. 117-120 (1986)

  • [文献書誌] 堀内弘之: American Mineralogist. (1987)

  • [文献書誌] 吉朝朗: Material,Research Bulletin. 21. 175-181 (1986)

  • [文献書誌] 山中高光: Pyhs.Chem.Minerals. 13. 156-160 (1986)

  • [文献書誌] 山中高光: Phys.Chem.Minerals. 13. 227-232 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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