研究概要 |
1.低温感受性植物カボチャの子葉より精製したグリセロールー3ーリン酸アシルトランスフェラーゼ(以下ATase,低温耐性を支配している酵素と推定される)の2種類のイソ型について,N端のアミノ酸部分配列を決定した. さらにATaseをCNBrで切断して得たフラグメントについても部分配列を決定した. 2.ATaseの生合成活性の高い緑化過程の子葉から抽出したポリAーRNAからcDNAを調製し,さらにファージベクターλgt11を用いてcDNAライブラリーを作製した. 3.ATaseの特異抗体を用いてATaseのcDNAクローンを同定した. 4.植物組織の膜脂質の全分子種を,カラムクロマトグラテァー(イオン交換クチマトグラフィー,吸着クロマトグラフィー,逆相クロマトグラフィーの組合せ)で分離するシステムを完成した. 5 次年度以降は,低温耐性植物(ホウレンソウ,エンドウ)からATaseのcDNAをクローン化する. さらにこれらのcDNAの塩基配列から,ATaseの全アミノ酸配列の推定をおこなう.
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