研究課題/領域番号 |
61440011
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
四方 英四郎 北海道大学, 農学部, 教授 (00001389)
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研究分担者 |
上田 一郎 北海道大学, 農学部, 助教授 (10113523)
飯塚 敏彦 北海道大学, 農学部, 助教授 (50001441)
生越 明 北海道大学, 農学部, 教授 (80109503)
中村 太郎 北海道大学, 農学部, 教授 (30001390)
木下 俊郎 北海道大学, 農学部, 教授 (10001421)
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キーワード | 電子顕微鏡 / 核酸 / 遺伝子 |
研究概要 |
1.チトクロームC展開法によって二本鎮DNA,二本鎮RNAおよび環状一本鎮RNAの観察法を確立した。即ち精製した核酸をチトクロームCと混合して複合体を形成し、水層に展開してメッシュに吸着させた。その後白金-パラジウムで回転蒸着して電顕観察した。 2.タバコモザイクウイルスの複製中間体dsRNAを電顕観察した。長さは平均1909nmの線状で、全長が6395塩基対とすると、一塩基対当り0.299nmであった。 3.イネ萎縮ウイルス(RDV)とイネラギッドスタントウイルスの分節ゲノムである各々12本、10本のdsRNAを電顕観察した。RDVの11番目と12番目の遺伝子を除いて、その分子量は、電気泳動法で決定したそれとよく一致した。RDVの11,12番目の遺伝子は、やや大きい分子として観察された。本法が遺伝子の大きさを決定する有効な方法であることがわかった。 4.ホップ矮化ウイロイドは、本法で約50nmの棒状粒子として観察された。しかし変性剤として90%ホルムアミドを用いて60℃で展開すると、90〜100nmの一本鎮環状分子が確認できた。 5.テンサイのミトコンドリヤと葉緑体DNAを電顕観察して、その分子形態を明らかにした。ミトコンドリヤのDNAは、0.28〜51μmの環状分子であり、正常と雄性不稔株の間では、0.28〜0.6μmの分子間で大きさに差が認められた。葉緑体DNAは、約45μmの環状分子として観察され、これより分子量が約101×【10^6】であることが判明した。
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