研究課題/領域番号 |
61440016
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
深沢 和三 北海道大学, 農学部, 教授 (40001408)
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研究分担者 |
氏家 雅男 北海道大学, 農学部付属演習林, 教授 (20001422)
寺沢 實 北海道大学, 農学部, 教授 (50003124)
笹谷 宜志 北海道大学, 農学部, 教授 (80001410)
高部 圭司 京都大学, 農学部, 助手 (70183449)
大谷 諄 北海道大学, 農学部, 助教授 (30001465)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1989
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キーワード | 木材細胞壁 / 顕微分光 / リグニン / 紫外線顕微鏡 / 蛍光顕微鏡 / 木材化学成分 |
研究概要 |
本研究の期間は昭和61年度から平成元年度までの4年間である。得られた成果は次のとおりである。1.蛍光顕微鏡光度計(カ-ルツァイスUMSP50)の初年度の購入から初めて、紫外線顕微鏡分光装置、紫外線写真装置と年度を追って購入し、最終的にUMSP80型に拡張した。2.樹木組織の紫外線及び蛍光顕微分光実験法について検討し、最終的には不完全ながら実験マニュアルを作成した。その一部はアメリカで出版される『リグニン化学実験法』に掲載される。このマニュアル(報告書1-3章)は木材化学と木材組織学の境界領域を研究する上での緊急課題である。3.樹木細胞壁成分の堆積とリグニンの不的一性について次の事柄を顕微鏡分光法で調べた。(1)広葉樹分化中の木部におけるリグニンの沈着過程(2)圧縮あて材におけるリグニンの沈着過程(3)圧縮あて材における細胞壁成分の堆積と蛍光スペクトル(4)ブナ木部構成要素の年輪内リグニン分布(報告書第4章)。4.熱帯産広葉樹の木部構成要素のリグニンの性質について検討した。(報告書第5章)。5.プロトプラスト細胞壁の再生、及び木本系植物の分化についての細胞学的実験に顕微鏡分光法を応用した(報告書第6章)。6.パルプ繊維の脱リグニン過程を顕微分光法で調べた。この研究の一部は香山らの日本紙パルプ技術協会賞を獲得して高く評価された。(報告書第7章)。7.樹木抽出成分の挙動、特に心材化及び傷害に伴う着色について顕微分光法でみた(報告書第8章)。8.師部生活組織とくにカラマツ師部中のファイバ-スクレレイドのリグニンの堆積、性質について調べた(報告書第9章)。9.樹木の無機成分について組織化学的研究法について検討した。(報告書第10章)。10.以上の研究成果についてはB5版、10章構成、209ペ-ジに纏めた。
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