研究分担者 |
篠原 久 東北大学, 農学部, 助手 (50178886)
佐々木 康之 東北大学, 農学部, 助教授 (90005637)
山岸 敏宏 東北大学, 農学部, 助教授 (30005607)
勝野 正則 東北大学, 農学部, 教授 (60005585)
太田 實 東北大学, 農学部付属農場, 助教授 (00005670)
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研究概要 |
1.雑種牛生産育成状況:昭和60年11月〜61年4月出生で現存の【F_1】は、黒毛との【F_1】(BB)9頭(♀4♂5)短角との【F_1】(BN)8頭(♀2♂3♂3)ホルスと【F_1】(BH)4頭(♀2♂2)の合計21頭である。なお、BHは61年5月と62年3月に各1頭が出生した。また62年7月までに2頭が出生する予定。 2.【F_1】雑種の発育状況 上記の21頭の【F_1】について、付属農場の夏山冬里方式の管理に従い、昭和61年5月末より11月中旬まで山の放牧場で育成、以後下牧させ、舍飼に入った。昭和62年3月18日(15.6ケ月齢)の去勢牛(♂)の発育は、BB5頭,BN2頭,BH2頭の順に体重293kg,337kg,371kgであった。父牛が同一であるので、子の発育の差は母品種の大小によると考えられる。なお、【F_1】の毛色については母品種の毛色の影響が強く発現した。 3.放牧地での行動と抗病性 (1)採食行動:雑種は活発で集合性が強いこと、8月の盛夏通常農場ではみられない日中の採食行動がみられた。(2)抗病性:血中のヘマトクリット値の推移よりピロプラズマに抵抗性があること。血中の補体価も高いことから疾病抵抗性が高いことが示唆された。 4.粗飼料の利用性 61年10月24日より12月24日まで、チモシー乾草単-給与条件を主として、BB4,BN3,BH2および黒毛純粋4の合計13頭の去勢牛を用いて調査した。採食量は体重当たりで比較してもBHがBBより多かった。現在消化率について分析中で4月上旬までに終了する予定である。 5.呼吸試験 上記の群で比較すると、黒毛とBBとでは【F_1】のBBが呼吸数,呼気量とも有意に少なく、かつ基礎代謝も低いことが示唆された。 6.血液型と核型の分析 17座位の血液型分析を母子20組で行い、ブラーマン種がトランスフェリンにおいて日本の品種にはないNとPをもつこと、また核型においてもブラーマン種のY染色体が次中部着糸型で明らかにtauruo系品種と異なることを確認した。
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