研究課題/領域番号 |
61440020
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
水間 豊 東北大学, 農学部, 教授 (50005584)
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研究分担者 |
篠原 久 東北大学, 農学部, 助手 (50178886)
八巻 邦次 東北大学, 農学部, 助手 (70091759)
山岸 敏宏 東北大学, 農学部, 助教授 (30005607)
伊藤 巖 東北大学, 農学部・附属草地研究施設, 教授 (50005659)
太田 實 東北大学, 農学部・附属農場, 助教授 (00005670)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1989
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キーワード | ブラ-マン種 / 雑種 / 基礎代謝 / 採食行動 / 粗飼料利用性 / 脂肪酸 / 牛ピロプラズマ / 肥育 |
研究概要 |
東北大学農学部附属農場において、オ-ストラリアより輸入したブラ-マン種(22)の精液の人工授精により、黒毛和種とのF_1(2B)、日本短角種とのF_1(2N)、ホルスタイン種とのF_1(2H)合計25頭を生産した。 1.F_1子牛の発育:生時体重にヘテロ-シスが表われ、純粋種に比し、2B113%、2N137%、ZH125%となった。妊娠期間は5〜7日延長した。18カ月齢体重もF_1群が約50kg上回った。 2.粗飼料の利用性と基礎代謝量:12カ月齢と2BとBBの去勢牛を用い、低質チモシ-乾草単一給与下で粗飼料の利用性を比較した。摂取量に差はなかったが、中性デタ-ジェント繊維、乾物および酸性デタ-ジェント繊維の消化率が2Bで優れていた。また、呼吸数、呼気量、心拍数を調べ、2BがBBに比し、基礎代謝量が低いことを明らかとした。 3.放牧行動及び放牧地での増体量:夏の日中純粋種は殆ど採食しないがF_1群はよく採食すること、1日の歩行距離が1.4〜1.9倍になること、採食草種数が多いこと、採食量が多いばかりでなく、採食量当たりの増体効率がよいことが示唆された。17〜20カ月齢去勢牛BB8頭と2B4頭(ともに338kg)の放牧地の145日間の増体は2B93kg、BB37kgであった。 4.放牧病に対する抵抗性:小型ピロプラズマに対して、F_1群が抵抗性があり、またノサシバエ、イエバエの1年間の寄生個体数も少ない。 5.去勢牛の肥育成績:F_1群の肥育仕上げ日数はNNに比して50日、BBに比して90日短かかった。F_1群は皮下脂肪厚が薄いが、ロ-ス芯面積・歩留が若干低かった。内モモ肉の官能試験の結果はF_1はBBに比し、風味は劣るが、大衆肉としては充分通用する。体脂肪の構成脂肪酸および分子量分布の解析からF_1にはブラ-マン種の遺伝的特性が発現していた。 6.ブラ-マン種の基礎代謝の低さ、粗飼料の利用性、優れた放牧適性は日本種にはない極めて注目すべき遺伝的特性で有用と考えられた。
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