研究課題/領域番号 |
61440040
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
支倉 逸人 信州大学, 医学部法医学教室, 教授 (40049789)
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研究分担者 |
太田 正穂 信州大学, 医学部法医学教室, 助手 (50115333)
福島 弘文 信州大学, 医学部法医学教室, 助教授 (70135218)
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キーワード | セル・ソーター / ホモ接合体 / ヘテロ接合体 / Rh式血液型 / De1型D^u型 / 遺伝子型 / RIA |
研究概要 |
前年度までに確立した手法と、精製した抗体を用いて各種Ph式血液型について赤血球細胞膜上の抗原活性についてエピックスVフローサイトメトリー(コールター社)による解析を行った。Rh2(C)、Rh3(E)、Rh4(c)およびRh5(e)抗原については、各遺伝子型による螢光強度の違いが測定され、フローサイトメトリー法による赤血球上抗原の定量化、抗体の特異性の検査、血液型の判定さらにはgene dosage効果の観察が可能であった。またRh1(D)抗原では、R2R2、R1R2、Ror、R2r、R1r、rrの順に抗原活性が低下して行き各種遺伝子型による抗原活性の相違が観察され、genotypeの決定が可能であった。さらにD^u型について検査したところ、high-grade D^u、Low-grade D^uの抗原活性は、R1R2型の83%と21%を示した。 r'(Cde)遺伝子の作用により、D^uやDe1を含む各種血液型を持つ家族についてD抗原活性を調べたことろ、R2R2型の活性を100%とし、r'r型の活性を0%としたとき、この家族の各種遺伝子型による抗原活性は、R1R2:76%>R1r:73%>R2r':70%>R2Rv2:68%>R1r'(high-grade D^u):59%>Rv2r(low-grade D^u):6%>Rv2r'(De1):2〜4%の順に低下していた。このように凝集法では、遺伝子型の違いによる抗原活性を区別できないようなものでもフローサイトメトリー法では、客観的な数値で表わされRh式血液型における遺伝子型判定の実用性が伺われた。 また、放射性同位元素を用いてDe1型についてRh1(D)抗原活性を検査したところ同様の結果が得られた。
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