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1986 年度 実績報告書

冠動脈攣縮の発症と動脈硬化との関連並びに血管攣縮の発生機序に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61440042
研究機関九州大学

研究代表者

中村 元臣  九大, 医学部, 教授 (60037322)

研究分担者 友池 仁暢  九州大学, 医学部, 講師 (90112333)
赤池 紀生  九州大学, 医学部, 助教授 (30040182)
居石 克夫  九州大学, 医学部, 教授 (70108710)
竹下 彰  九州大学, 医学部, 助教授 (30038814)
金出 英夫  九州大学, 医学部, 講師 (80038851)
キーワード冠動脈攣縮 / 動脈硬化 / 血管内皮細胞 / ヒスタミン / セロトニン
研究概要

1.ヒトの異型狭心症において冠動脈硬化度と心筋梗塞の発症とは相関するが、突然死は硬化度と相関しないことを認めた。
2.ミニ豚冠動脈攣縮モデルを用い、攣縮の発生機序について次のような結果を見出した。(1)冠動脈攣縮の発生を内膜肥厚との間に密接な関連を見出したが、血清コレステロール濃度との間には相関を認めなかった。(2)in vivoで認めた冠動脈攣縮を摘出した心臓についても再現し得ることを見出した。従って攣縮の発生に神経や血液成分の関与が必須とは考えにくいと考えられる。むしろ冠動脈の内皮細胞や平滑筋の異常が大きく関与していると推測された。
3.大冠動脈の内皮細胞をバルーンカテーテルで剥離すると数週後には同部ガエルゴノビンに対して過剰収縮する事を明らかにした。更にこの現象を無麻酔動物で連続測定し、その病態生理明らかにした。
4.培養平滑筋細胞の【Ca^(2+)】動態を定量的に解析し、カテコールアミン、ヒスタミン、エルゴノビンの細胞生物学的作用機序を明らかにした。
5.血管条片を用いて細胞内【Ca^(2+)】動態を観察する手法を新しく開発しつつある。
6.冠動脈攣縮部の局所におけるレセプターの分布を半定量的にその数と感受性を解析できる方法を開発した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Nishimura J.: J.Pharmaocaol.Exp.Ther.236(3). 789-793 (1986)

  • [文献書誌] Shogakiuchi Y.: Biochem.Biophys.Res.Commun.135(1). 9-15 (1986)

  • [文献書誌] Yamamoto H.: Am.J.Physiol. 251. H554-H561 (1986)

  • [文献書誌] Egashira K.: Circulation. 74. 826-837 (1986)

  • [文献書誌] Kanaide H.: Biochem.Biophys.Res.Commun.140(1). 195-203 (1986)

  • [文献書誌] Nabeyama S.: Cardiovas.Res.(1987)

  • [文献書誌] Nakamura Motoomi;edit.K.Yamada;A.M.Katz;J.Toyama: "Cardiac Function Under Ischemia and Hypoxia:Pathophysiology of Coronary Spasm in Miniature Swine." The University of Nagoya press, 6(352) (1986)

  • [文献書誌] 中村元臣,平則夫 編: "カルシウム拮抗薬-基礎と臨床第2章【Ca^(2+)】拮抗薬の血管平滑筋に対する作用" 医薬ジャーナル, 365 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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