研究課題/領域番号 |
61440059
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武藤 徹一郎 東京大学, 医学部, 助教授 (20110695)
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研究分担者 |
鈴木 公孝 東京大学, 医学部, 医員 (60221321)
正木 忠彦 東京大学, 医学部, 医員 (30238894)
大矢 正俊 東京大学, 医学部, 医員 (80254944)
杉原 健一 東京大学, 医学部, 医員 (10171167)
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キーワード | DNA / ANEUPLOID / POLYPLOID / DYSPLASIA腺腫 / 潰瘍性大腸炎 / Pロチノイド |
研究概要 |
1)腺腫の異型度と核DNA量の関係 70病変の腺腫のDNA量を主として切片法によって測定した結果、non-diploid cill(aneuplovdおよびpolyplovdを含む)の出現率は、mild dysplasiaで2.3%、modirate dysplasiaで30.8%、癌で53.9%であり、異型度とともにその率が増大した。また、良・悪性の境界領域に属すると考えられるmodirate dysplasiaの中に、構造異型を示されるがDNA量の上からは癌と考えられる病変が含まれていることが明了になった。本法を用いることにより、良・悪性の鑑別がより客観的に行えるようになり、腺腫と癌の関係をより詳細かつ客観的に検討することが可能になったと考えられる。 2)UCに合併する癌、dysplasiaのDNA測定。 癌、dysplasiaを合併した例を含む60症例、160病変を対象として、主として切片法により核DNA量を測定した結果、癌、dysplasiaの77%にnon-doploidがみられ、それらの〓〓粘膜には36%にpolyploid cillがみられた。non-dysplasticな粘膜は90%がdysploid cillのみであった。また、dysploid cillの出現率はdysplasiaの客観的な把握の指標になり、ncのcancer seurvillanceにDNA量測定が有であることが判明した。現在prospective studyを開始しており、近い将来にその有用性が臨床的に立証されることが期待される。 3)大腸PロチノイドのDNA測定 17病変の大腸カルチノイドの核DNA量を測定した結果、転移例のみがaneuploid patternを示した。Pロチノイドの悪性度判定に、本法は有用であると考えられる。
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