• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

左右肺交互換気の肺内換気血流分布(Vーニ/Q)に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 61440066
研究機関三重大学

研究代表者

宗行 万之助  三重大, 医学部, 教授 (50077583)

研究分担者 栗岡 孝明  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20178099)
小西 邦彦  三重大学, 医学部, 助教授 (10077802)
キーワード左右肺交互換気 / 肺換気血流比 / 不活性ガス / ガスクロマトグラフ質量分析計 / レテンション / エクスクリーション / コンピュータプログラム
研究概要

研究計画に従い1.ガスクロマトグラフ質量分析計による不活性ガス分析の確立2.Retention rateならびにExcretion rateよりVA/Q分布算出のためのコンピュータプログラムの作製3・従来のガスクロマトグラフによる犬での左右肺交互換気とVA/Q分布変化との間の関係について研究を行った。
Wagnerらの6種不活性ガスは、S【F_6】、エタン、サイクロプロペン,ハロセン,エーテル,ならびにアセトンよりなるが、Mastenbrookによると、エタンは眞空ポンプに由来する炭化水素に千渉されてS/N比が悪く、サイクロプロパンはエーテル、アセトンによる干渉が無視できず、またハロセンは生成されるイオン(CHBr【Cl^-】)がS【F_6】のm/e127に干渉するという。したがって、新らしい6種不活性ガスの系列;S【F_6】,クリプトン(Kr),フレオン12(Fr.12)、エンフレン,エーテル,アセトンを用い、ガスクロマトグラフ質量分析計QP-1000において、120℃-190℃の昇温分析下,Kr:0.7分,S【F_6】:1分,Fr.12:2.8分,アセトン:4.7分,エーテル:5.4分,エンフレン:5.8分の保持時間でそれぞれのピークを得、マスフラグメントグラフにて、それぞれm/e:84(Kr),85(Fr.12)127(S【F_6】),58(アセトン),59(エーテル),117(エンフレン)のピークで定量できることを確認した。ただエンフレンの低濃度では感度をあげるとノイズが大きく、S/N比が悪くなることに問題がある。Retention rateから【V!´】A/【Q!´】分布算出のプログラムは既にBASICを使用して確立しているが、本研究の眼目の1つであるExcretionrateからのコンピュータプログラムは目下FORTRANを使用して作製中でる。
従来の方法による交互肺換気の【V!`】A/【Q!´】分布に及ぼす影響を犬を用いた実験で行なったところ、予想した通り、正常換気から交互肺換気に移行しても、肺換気血流比の分布に著明な変化は見られない。これは臨床において、1側肺換気、ないしは左右肺別個換気の安全性を示唆するものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 栗岡孝明: 麻酔.

  • [文献書誌] 宗行万之助: 麻酔.

  • [文献書誌] 小西邦彦: 麻酔.

  • [文献書誌] 宗行万之助: Anesthesiology.

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi