研究概要 |
現在, 以下の計画を実施, 継続中である. 1.象牙質知覚過敏症の治療, あるいは象牙質における外来刺激の遮断効果等を検討するため, 象牙質のdiscを用いるPashleyの方法により, レーザー照射が象牙質浸透性に如何なる影響を及ぼすかを検討した. 同一条件のレーザー照射により, 象牙質浸透性が増加する場合, 変化しない場合, あるいは減少する場合があり, 一定の傾向は認められなかった. 薄いdiscを用いる実験系では, 照射量に限界があるので, 新しい系を考案中である. 2.レーザーの外科的歯内療法への応用の可能性を探究するため, 犬の下顎骨にトレパンバーにて人工的に骨欠損を形成し, レーザー照射を行い, 骨の再生促進作用があるかどうかを調べ, 骨面照射における至適条件を検索した. 次に, 実験的に根尖病巣を作製し, 根尖切除, 掻爬手術後にレーザー照射療法を施し, その効果を病理組織学的に検討中である. 3.生活断髄法, 直接覆髄法への応用を検討するため, 犬の歯髄切断面および露髄面に直接レーザーを照射し, 歯髄反応, dentin bridge形成への効果を病理組織学的に検索中である.
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