• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

婦人を対象とした看護方法の門発に関する基礎的研究ー愁訴に影響する諸要因の分析からー

研究課題

研究課題/領域番号 61440087
研究機関千葉大学

研究代表者

前原 澄子  千葉大学, 看護学部, 教授 (80009612)

研究分担者 内海 滉  千葉大学, 看護学部, 教授 (60009660)
桑名 佳代子  千葉大学, 看護学部, 助手 (70154531)
茅島 江子  千葉大学, 看護学部, 助手 (70125920)
江守 陽子  千葉大学, 看護学部, 助手 (70114337)
石井 トク  千葉大学, 看護学部, 助教授 (10151325)
キーワード婦人 / 性周期 / GSR / 脳波 / 看護
研究概要

昭和63年度は、妊婦、褥婦についてGSRと脳波を測定し、愁訴との関連を分析した。得られた知見は以下の通りである。
1.GSRと愁訴
GSR自発反射の出現数は、妊婦、褥婦ともにコントロール群より高値であり、特に褥婦で多かった。GSR刺激反射の出現数は妊婦が多く、慣れの悪いものも妊婦で多かった。
妊婦、褥婦ともに、STAIの特性不安の得点が高い者は、MDT負荷前のGSR自発反射数が多かった。また、疲労の自覚症状が多い群は、MDT負荷前のGSR自発反射数が少なく、特に褥婦では、MDT負荷後にGSR自発反射数が上昇した。CMIがIII型の神経症傾向のある者では、GSR自発反射数および刺激反射数が多い傾向が認められた。
2.脳波と愁訴
妊娠前半期及び産褥期の者は、同様の傾向を示し、MDT負荷前、負荷後ともにβ波の出現率が最も高く、次いでα波、δ波、θ波の順に低かった。また、MDT負荷前と負荷後では、MDT負荷後にα波が減少しδ波が上昇した。妊娠6〜9カ月の者では、β波とα波がほぼ同じ値で高く、次いでδ波、θ波の順に低く、MDT負荷前後で各波の出現率はほとんど変化がみられなかった。妊娠10カ月の者では、β波とα波の出現率が高く、δ波とθ波の出現率は低かった。MDT負荷前後ではほとんど差はみられなかった。
妊娠前半期は、疲労自覚症状は少ないものの、行動の変化、否定的情緒の愁訴が強かった。妊娠後半期は、疲労は少ないがMDTの一周描写時間が長かった。産褥期は、疲労自覚症状が最も多く、集中力の低下、否定的情緒、気分の高揚の愁訴が強く、MDTの誤描写時間が長かった。

URL: 

公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi