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1986 年度 実績報告書

密教図像と粉本の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 61450007
研究機関京都市立芸術大学

研究代表者

田村 隆照  京市芸大, 美術学部, 教授 (10046360)

研究分担者 宮本 道夫  京都市立芸術大学, 美術学部, 非常勤講師
安藤 佳香  京都市立芸術大学, 美術学部, 非常勤講師
廣田 孝  京都市立芸術大学, 附属図書館, 学芸員
定金 計次  京都市立芸術大学, 美術学部, 講師 (40135497)
榊原 吉郎  京都市立芸術大学, 美術学部, 教授 (00046369)
キーワード田村宗立 / 無言藏 / 大願 / 大成 / 近世佛画 / 粉本 / 画稿 / 版下 / 京都市立芸術大学所藏
研究概要

京都市立芸術大学に所藏する仏教図像(密教図像)の粉本や画稿及び絵画粉本のうち、本年度は集中的に仏教(密教)図像粉本の調査(三回)と写眞撮影を行った。小さい書箱に分納されているものを分類分けして、それぞれに番号を与え、ラベル貼付と計尺を行い、調査カードの作成を行った。さらに、分量的には約三分の二の写眞撮影を専門家によって行った。
本年度の調査によって、江戸時代末期から明治初年にかけて京都・中京の六角堂能満院で無言藏(大願),大成,宗立などが、きわめてすぐれた佛画技法をもって多くの画稿をととのえ、本画を作成し遠く越後や出羽の諸寺をはじめ、江戸や畿内の寺院におさめたことが確認された。版下としての御室版高雄曼茶羅以外の独尊の版下を作成したこともわかり、現在既に亡失した木版佛画の研究にも大きな意味をもつものが多い。廃佛毀釈の嵐の吹くなかで、平安期佛画の白描にもおとらぬできばえを示すこの眞摯な佛画工房の全容をとらえる足がかりを得たことは本年度の大きな収獲であった。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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