研究概要 |
1.1980年世界農林業センサス農業集落カード(142,377集落)の索引から 2,797集落をランダムに抽出、その集落カードを購入 昭和61年7月に、単純無作為抽出法(複合標本方式を併用)によるサンプリングを実施し、抽出された集落のリストを作成した。このリストに従い、昭和61年11月に標本集落の農業集落カードを購入した。この間に、1970年、1975年の農業集落カードの分折をふまえ、既存の分析で用いた40項目に6項目(主に複合経営,労働力構成)を加えた46項目を使用することを決定した。 2.データ入力とミスの修正 昭和62年1月までに、必要なデータを集落カードから読み取り、大型計算機の端末より入力し、計算機の磁気ディスク上および磁気テープ上に記憶させた。入力結果を点検し、ミスの修正を行なったが、データ点検作業は今後も継続して行く予定である。 3.主成分分析の実施 データ・チェックの済んだ副標本のうち1副標本(138集落)について、既存の分析で用いた項目に含まれる7項目を用いて主成分分析を試行的に行なった。その結果、農業従事性を表す主成分と離農性を表す主成分の2つで、7項目に含まれる情報の約80%を説明できることがわかった。この結果は既存の分析結果と一致しているが、標本数を増やしたり項目を入れかえた上で再度分析し、結果の安定性を確認する予定である。さらに、主成分分析の結果を基礎として、潜在プロフィール分析により農業集落の特色ないし類型を明確にすることが今後の課題である。 4.東北地方の集落の分析のための予備調査 昭和61年12月に、対象地の候補岩手県和賀郡沢内村の聴き取り調査を行なった。
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