研究課題/領域番号 |
61450088
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
村山 淑子 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (30007504)
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研究分担者 |
南部 昌敏 上越教育大学, 学校教育センター, 助教授 (90143627)
渋谷 憲一 上越教育大学, 学校教育センター, 教授 (10000043)
渡辺 彩子 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70175082)
舟木 美保子 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (40165452)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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キーワード | 家庭科教育 / 食物領域 / 調理 / 献立学習 / 評価 / カテゴリー分析 / グループコミュニケーション / 行動分析 / 発話行動 |
研究概要 |
研究の初年度は、調理学習時の学習者の行動をビデオ録画し、調理における学習者の具体的行動を分析し、行動分析のためのカテゴリーシステムの妥当性を検討し開発した。開発した40項目の調理カテゴリーにより分析の結果、各行動の種類、時間共に個人差が大きいこと、直接行動、間接行動の何れかに片寄る生徒が多いこと、間接行動の多い生徒の中に消極的行動をとる生徒がいることが明らかとなった。 第2年次は学習中の学習者の音声情報を、最大20人分、最長60分間録音することができるシステムを開発した。40MBZ9波、200MHZ帯11波の計20波のワイアレス集録が可能で、マルチトラックレコーダ5台によりMCー120のコンパクトカセットテープに4人ずつ録音が可能である。このシステムにより「献立・栄養」授業の記録及び分析を実施した。その音声情報よりプロトコールを作成し、発話行動分析の新しいカテゴリーを作成した。発話種別7項目、発話内容6項目を組合わせた39カテゴリーにより分析を行った。 第3年次は、調理学習行動分析の結果、調理行動の実態を明らかにし、調理製作行動が多く行われる時間帯は、個人及び調理の種類によって異り、調理技術の習得に関連することが分かった。献立作成学習におけるグループ発語行動のカテゴリー分析の結果、献立作成に直接関係する発言が多いが、グループによる相異が認れられた。自発的発言が多いのに比べ応答が少ないことからグループ内に相互作用は必ずしも活発であるとはいえない。発話内容別カテゴリーにより時系列で分析・検討した結果、グループによる特色がみられた。調理実習および献立作成学習における行動分析の結果から学習過程を検討した。調理および献立学習の評価とフィードバックをする場合の視点を検討し、評価方式の基本的な考え方を提案した。
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