研究課題
本年度は、1)海外の各地域に特有な教材の資料収集を実施し、教材化のプロセスを分析する事によって、教材開発の視点を抽出した。また、2)特に地学領域について実際に教材開発を行った。前者の資料収集、教材化の分析については、(1)海外日本人学校で開発された自作教材について、海外子女教育センターで発行している「在外教育施設の指導実践記録」およびセンターに送付されてくる日本人学校の報告書を中心に収集整備した。(2)教材化の過程を明らかにするために、素材の選択や教材化について、海外日本人学校から帰国した教員との対話を行い、特徴を抽出した。後者の教材開発の具体化については、(3)海外日本人学校は自然的環境が異なるため学習困難な事項が多い。それ故、自然的環境の差異を考慮しながら、特に地学領域の教材開発を実施した。(早座早見盤の開発,月の教材開発等)(4)教材開発を実際に行うことにより、教材化の過程における視点や手続きを分析、検討した。このように、資料収集や対話を通して教材化を分析するとともに、具体的に教材開発を通して教材化の過程を明らかにするといった2つの側面からアプローチした。今後、さらにこれらを踏まえて、教材開発の手法を開発する方法論を分析、検討していく。
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