研究課題/領域番号 |
61450098
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
武村 重和 広島大学, 教育学部, 教授 (70112159)
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研究分担者 |
中山 玄三 広島大学, 教育学部, 助手 (40211437)
バヒリオ ウマンガイ・マ 広島大学, 教育学部, 講師 (80208719)
日置 光久 広島大学, 教育学部, 助手 (10181059)
松本 伸示 兵庫教育大学, 学校教育学部, 講師 (70165893)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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キーワード | 論理的思考力 / プロセス・スキル / 理科的経験 / 情意的特性 / アチーブメント / 理科教授方法の効果 / 理科のカリキュラム構成 / 横断文化的研究 |
研究概要 |
昭和61年度から63年度にかけて行った『科学教育におけるProcess Skills,Reasoning等に関する研究』の研究成果を報告書(英文)としてまとめた。この報告書は、大別して、以下の4つの研究報告から成っている。 1.中学生(第7・8・9学年)の論理的思考力、プロセス・スキル、理科的経験、意欲、心情、態度に関する実態調査を、日本、アメリカ、韓国、フィリピンの4ケ国で実施した。異なる文化的社会的背景をもつ4ケ国の生徒の実態にみられる共通点と差違点を抽出し、横断文化的な考察を加えた。 2.日本の小学生(第5・6学年)の論理的思考力、プロセス・スキル、理科的経験、意欲、心情、態度に関する実態調査を実施した。これらの調査結果を、日本の中学生を対象とする同様の調査の結果と対比・対照することによって、発達段階に伴う児童・生徒の変容の実態を明らかにした。 これらの2事例研究では、学習の文化的環境や学校・学年段階が異なろうとも、内的な自然認識能力の発達のしかたという点で共通するものがあり、これらの能力は、学校外での理科的経験、情意、態度と有意な関係があることが明らかになった。 3.理科における知識・理解、プロセス・スキル、観察・実験能力を育成するための効果的な教授方法を明らかにすることを目的として、アメリカの生徒(第6・7学年)を対象に、実験的アプローチによる調査を実施した。科学の過程・探究の方法を重視した観察・実験中心の教授方法と伝統的な教科書・講義中心の教授方法の効果を生徒の学習成果から評価した。 4.日本の小学生(第6学年)を対象に、理科のアチーブメント・テストを実施した。ここでは、児童の知識・理解の到達度の評価をもとに、理科カリキュラムの内容構成に関する改善の視点を明らかにした。
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