研究概要 |
本年度は、教材開発事例を整理し、あわせて新しい教材を開発して「教師向け実験観察のガイドブック」の第一版の制作準備を進めている。実験器具や材料の準備と制作、授業での利用、評価方法ー評価問題の作成などについて研究開発した。その対象としたのは、つぎのようなトピックスであった。 1乾電池と豆電球,2水レンズとその実験,3OHPを光源に使うレンズの実験,4真空ポンプの実験,5作用と反作用ードーナツ型磁石の実験,6磁界の観察と記録,7手回し発電機の実験ーモータと発電機,8電磁誘導の実験ーフレミングの左手の法則,9力のつりあい実験ープッシュプルばねばかりの実験,および二力三力のつりあい実験,10水の電気分解の実験,11太陽の見かけの動き,12フナの体色変化の実験,13燃焼の実験など。 これらのトピックスについて、収集整理した材料を鳴門教育大学の大学院生(小中学校教師)に見せて、プロセス・スキルの養成にどのように役立つか、検討した。その結果を各トピックスの修正作業に反映させて原稿作成作業に取り組んでいる段階である。この研究活動を通じて、当初一つのトピックスとして扱っていたものが、かなり大きなプロセス・セキルの養成に役立つことが明確になってきた。たとえば、7の手回し発電機の事例については『手回し発電機ーその17の実験』と題する大型の学習パッケージにする計画で、その原稿作成作業を進めている。 なお、「手回し発電機」の事例については、昨年夏の国際物理教育学会でも研究発表した。 以上、これらの研究成果を取りまとめて、昭和62年度中に「教師向け実験観察のガイドブック」を刊行することにしている。
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