研究課題
五味は有限単純群の構造について引き続き研究を進め、著実な成果を収めた。特に標数2型の単純群で、指数が奇数の2局所部分群がすべて可解であり、奇素数に対するシロ一部分群が巡回群である場合について詳しい研究を得た。この結果の応用として、2.Jankoのthinな有限単純群に関する有名な定理について、極めて見通しのよい結果が得られることになった。岡本はPainlev【e!´】方程式の研究において多くの結果を得た。一つはPainlev【e!´】方程式において、特異点を一つ一つ合流させて行くときどのような特殊解が得られるかを定めた結果である。もう一つは、線型常微分方程式のisomonolromic変形と、そから得られる非線型微分方程式の完全積分可能条件についてのGarnrirやSchlesingerの結果を、Homilton系の立場から見直すことにより種々の興味ある結果を導いた。岡本はこの外Pamlev【e!´】方程式に関し系統的な研究を進めていくつかの結果を得ている。杉浦は、「ユニタリ表現と調和解析」という英文著書の改訂第二版を出版予定で原稿を完成した。第二版では、第一版では扱わなかったSL(2,1R)の極限疎系列表現についての詳しい記述を追加した。
すべて その他
すべて 文献書誌 (7件)