研究概要 |
昭和61年度は、プラナー,スパークカウンター(高分解能位置及び、時間検出器)を、開発し、その性能を調べるのに不可欠である Data Acquisition システム及びそのオンライン,ソフトウェアの製作を、完成した。 このシステムはμPDP11を中心にしたシステムである。このシステムのオンライン機能のテストを行うために、既存のドリフト,チェンバー検出器を用いてData Acquisitionのテストを行い、プラナースパーク検出器の性能を調べる上で、十分なシステムである事を確認した。プラナー,スパーク,カウンターについては、高エネルギー研究所の協力のもとに、実用サイズである 10cm×100cm の検出器を設計,試作し、高エネルギー研究所の施設を利用して、宇宙線によるテストを行った。 このデータを今回の科研費で、奈良女子大学に設置された上記μPDP11で解析を、行った結果60PSの時間分解能が得られ、実用サイズのプラナー,スパーク,カウンターとしては、世界最良の時間分解能を得る事が出来た。 ひきつづき62年度は、時間分解能とともに、位置分解能についても、良い結果が得られるようアノードを改良し試作テストを行う予定である。
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