研究課題/領域番号 |
61460055
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
真鍋 健一 福島大, 教育学部, 助教授 (10007354)
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研究分担者 |
尾田 太良 熊本大学, 理学部, 助教授 (60108454)
鈴木 敬治 福島大学, 教育学部, 教授 (80007301)
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キーワード | 磁気層位学 / 古地磁気層序 / 松山逆磁極期 / オルドヴァイ亜期 / 西山層 / 灰爪層 / 会津盆地 |
研究概要 |
新潟地域および会津盆地に発達する上部新生界の磁気層位学的研究を行った結果、両地域の層序を高い精度で対比するための基礎的資料を整えることができたので、以下にその慨要をまとめる。 1.新潟地域 新潟堆積盆地における上部新生界のうち、中央油帯地域に発達する西山層・灰爪層および西越層について古地磁気層序を確立し、微化石および火山灰層の放射年代値などと対応させて検討した結果、以下の知見を得た。 (1)西山層上部から灰爪層および西越層中部までは逆帯磁が優勢であり、微化石と火山灰層の放射年代値から松山逆磁極期に対比される。 (2)灰爪層と西越層の境界にまたがって位置する正磁極帯は、その上位のpk火山灰の放射年代値からハラミロ亜期に、また西山層と灰爪層の境界の直下に位置する正磁極帯はその下位のIz火山灰の放射年代値からオルドヴァイ亜期にそれぞれ対比される。 (3)したがって、本地域における第三紀と第四紀の境界は西山層の上部(Iz火山灰の上位)にあることになる。 2.会津盆地 中・上部中新統である漆窪層・塩坪層・黒森層に関する古地磁気層序を組み立て、すでに磁気層序が確立している山都層群との関係を検討した。 (1)黒森層は全体として正帯磁が優勢であり、本層上部の真珠岩溶岩のK-Ar年代を測定し3.9m.y.という値を得た。これらの結果と植物化石群の検討結果から、本層は盆地西縁の塩坪層〜藤峠層最下部に対比できる。 (2)漆窪層の古地磁気層序は、山都層群との関係からEpoch8〜12に対比できると予想されるが、これについては今後もう少し微化石の資料を増やしてさらに検討する必要がある。
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