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1986 年度 実績報告書

クリープ・疲労・環境相互作用の力学的評価

研究課題

研究課題/領域番号 61460085
研究機関東京大学

研究代表者

朝田 泰英  東大, 工学部, 教授 (20011091)

研究分担者 三橋 俊作  東京大学, 工学部, 助手 (20010845)
久田 俊明  東京大学, 工学部, 助教授 (40126149)
キーワードクリープ / 疲労 / 環境効果 / 相互作用 / 304鋼 / 21 / 4Cr-1Mo鋼 / 時間依存損傷 / 時間非依存損傷
研究概要

1.SUS304鋼のクリープ疲労試験は大気中、高真空中とも完了し、諸データを全て数値化してデータベースに登録した。21/4Cr-4Mo鋼の試験は大気中、高真空中とも予定の約30%を終了し、採取されたデータは全て数値化してデータベースに登録した。
2.登録されたデータを解析し、有効応力を決定した。これに基き、登録された全てのデータについて、時間非依存および依存の損傷パラメータ、DIおよびDDを決定した。
3.新しく得られた知見には次のようなものがある。
1) 21/4Cr-1Moの鋼の有効応力は作用応力と内部応力の差で与えられ、その内部応力は昔応力と抗応力よりなる。また、この材料の有効応力対非弾性歪速度の関係は、550℃においては歪速度によらず、ほぼ一定値を示し、有効応力一定の仮定が妥当である。ただし、歪速度が【10^(-6)】より低い場合には、低下を生じるものと考えられている。
2) SUS304鋼の650℃における空気による環境効果は時間非依存損傷にのみ含まれ、時間依存損傷は環境によって影響を受けない。DI,DDを用いて求めた評価式では、空気による環境効果によって、この鋼のクリープ疲労寿命は高真空中より、約1桁低下する。
3) 21/4Cr-1Mo鋼の高真空中クリープ疲労寿命は、DDが負となる場合でも低下することがあり、DD以外のパラメターあるいはDDの定め方の修正を行う必要がある。この原因はDD負となる波形では正の平均応力が発生しており、これを考慮していないパラメータを用いたことによるものであると考えている。この点は62年度の要検討課題である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Asada,Y.: Proceedings of 2nd International Conference on Low-Cycle Fatigue and Elasto-Plastic Behavior of Materials(to be pubIished). (1987)

  • [文献書誌] Asada,Y.: Proceedings of 9th Structural Mechanics in Reactor Technology. L. NO.L-6/1* (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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