研究課題/領域番号 |
61460095
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
佐久間 敬三 福岡工大, 工学部, 教授 (10038911)
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研究分担者 |
田口 紘一 有明工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (90037870)
藤山 博一 福岡工業大学, 工学部・電子機械工学科, 講師 (50148912)
仙波 卓弥 福岡工業大学, 工学部・電子機械工学科, 講師 (30154678)
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キーワード | ドリル / チゼルレスドリル / 穴加工 / 深穴加工 / 加工能率 / 加工精度 |
研究概要 |
初年度における研究の進展状況と、新たに得られた知見は以下のとおりまとめられる。 1.刃先研削法の解析により、すくい角を0°以上にすると新たなチゼルエッジの形成があること、砥石の角を利用した円周面・端面での同時加工により、比較的簡単に所定の形状を形成し得ることがわかった。これに基づき、万能工具研削盤に取り付けられるような、3軸のアタッチメントを製作した。 2.新刃形ドリルの試作では、切りくずの排出性を考慮し、中心部の切れ刃先端角-70°,すくい角0°,逃げ角20°が適当と考え、頂点位置を変化したものを試作し、標準尺のドリルと、大きな心厚で長尺の深穴加工用ドリルに適用した。 3.切削実験により、スラスト力の大幅な減少(円錐研削ドリルの1/2)を得た。しかし高送りや高強度材の加工では頂点部の欠けを生じ、強度上の問題が多少残った。頂点間隔を大きくすると、切削性はよくなるが、加工精度はやや落ち、とくに食付き時の不安定さに問題が残った。 4.食付き後の加工は比隔的安定しているので、深穴用ドリルに対しても十分適用できることがわかった。今後切くず形状をさらに改善できれば、有望である。
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