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1987 年度 研究成果報告書概要

多自由度部分系合成による動伝達系の動特性解析(特に歯車装置について)

研究課題

研究課題/領域番号 61460097
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機械要素
研究機関東京工業大学

研究代表者

梅澤 清彦  東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (60016780)

研究分担者 北〓 春夫  東京工業大学, 精密工学研究所, 助手 (40108238)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
キーワード歯車装置 / 振動 / 多自由度系 / 固有振動数 / 振動モード / 伝達マトリクス法 / 伝達関数 / 剛性
研究概要

原動機から負荷までの全体の振動特性を精度良く把握することを最終目的として, 系の一部を構成する歯車装置の振動伝達特性を的確に与えるべく, そのクライテリアである固有振動数や振動モードを詳細に解析することとし, 実験的・解析的に検討を加えた結果, 以下の知見を得た.
1.軸長を変えたり, 軸上での歯車取り付け位置を変えた場合の検討より, (1)これらによる剛性の変化は, 系の固有振動数に影響を及ぼすが, 振動の大きさへの寄与は少ない. 逆に振動の大きさには, 歯車対自体のもつ固有の性質(からみあい率など)が寄与している.
(2)系の固有振動数および振動モードを推定するために, 6自由度の運動を考慮した伝達マトリクス法を適用してほぼ良好な結果を得ることができた. なお解析では, 軸に取り付けられた付加質量の影響を考慮に入れた.
(3)作用線方向で考えた軸のばねが歯車の歯のばねこわさの10倍程度あれば, 軸を剛とした従来の-自由度系による取り扱いが可能である.
(4)振動系を構成する要素の1つとして, 軸と歯車を結合するために用いた摩擦結合ブッシュのばね作用があると考え, 実験的にこれを求めた. さらに, これが系の動特性に及ぼす影響は無視できないことを明らかにした.
2.以上のような, 歯車系がもつ動特性を, 系の外部から推定する方法として, 歯車の振動加速度から軸受台の振動加速度への振動伝ばんを伝達関数としてとらえておけば良い事を明らかにした.
3.今後の展望として, 軸受や, 軸と歯車のばねを的確に解析に取り込むことにより, 動特性の予測精度の向上が期待できる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 梅澤清彦, 北條春夫, 牧泰希: 日本機械学会論文集C編. 54. 453-457 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 梅澤清彦, 北條春夫, 吉村博, 和田敏之: 日本機械学会論文集C編. 54. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kiyohiko,Umezawz, Haruo,Houjiki Maki: "estimation of the vibration of Inservice Gears by Monitoring the exterior Vibration" Transactions of the Japan society of Mechanical engineers. 54 (C). 453-457 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kiyohiko,Umezawa Haruo,Houjoh Hiroshi,Yoshi,Yoshimura and Toshiyuki wada: "The effect of shaft stiffness on the Gear Vibration" Transaction of the Japan Society of Mechanical engineers. 54(c). (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1989-03-30  

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