研究概要 |
本研究では,前年度の研究成果である,超高位水準の図的利用者言語記述から実行可能プログラムを機械的に生成する仕様記述環境の構成法の検討を受けて,自己適用形のシステム実現手法に考察を加え,以下の成果を得た. 1.超高位図的言語体系の確立の為に,構造記述/機能記述の相補的な融合の理論的根拠となる検証性および加法性を考察し,ペトリネットのサブクラスによる構造的検証手法を提案して,信号流れ図と状態遷移図に代表される構造/機能記述への具体的適用を行った. (研究発表の第3番目参照) 2.超高位的言語処理システムの自己増殖実現法を確立する為 システム機能を記述しうるメタ言語,及び,メタ記述からのシステムの機械的生成・拡張に基づくシステム実現手法を考察して (1)状態遷移図の構造了解性の向上を目的とした階層的状態遷移図とデータの流れ図の融合によるによるシステム機能の記述を試み 図的メタ言語の検討の為の第一版として定式化した. (研究発表の第3・第4番目参照) (2)これらの記述形式によるシステム記述から具体的なシステム機能を獲得する,機械的変換アルゴリズムを作成した. (研究発表の第4番目参照) 3.このメタ記述を対象とした図的言語の処理系の試作の為に,上記のアルゴリズムを自己増殖的に実行可能とする機能の基礎的実現法を部分計算方式を基礎を検討すると共に,超高位図的言語処理システムのプロトタイプ上にその第一版の構築を開始した. (研究発表の第4番目参照) 4.以上の図的言語処理を効果的に実行する為,これらの処理機能を内在した知的支援データーベースを想定し,多数のデータ駆動形プロセッサの組織的結合からなる,超分散形の高度並列処理を実現するシステムの構成法を提案した. (研究発表の第1,第2,第5 第6番目参照)
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