研究課題/領域番号 |
61460137
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
寺田 浩詔 大阪大学, 工学部, 教授 (80028985)
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研究分担者 |
西川 博昭 大阪大学, 工学部, 助手 (60180593)
浅田 勝彦 福井大学, 工学部, 教授 (10029093)
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キーワード | 図的言語 / 仕様記述言語 / 利用者言語 / ソフトウェア環境 / プロトタイピング手法 / コンパイラ / データ駆動形並列処理方式 / 計算機アーキテクチャ |
研究概要 |
本研究における前年度までの研究を通じて、従来から種々の専門領域で広く使用され定義・解釈が明確に確立している図的表現形式、例えば、信号流れ図、状態遷移図などから副作用の生じない図的データ駆動言語(Diagram-matical Data-Driven Language:D^3L)による高度並列処理プログラムを自動的に生成する方式が可能であることが実証されていた。 最終年度にあたる本年度は、真にユーザフレンドリな言語処理体系の基礎的研究として、この方式の拡張の可能性を継続して検討した結果、以下のような結論が得られた。 1.図的表現による利用者言語処理方式の研究 (1)定義・解放が必ずしも厳密ではないが、利用者の直感的理解を助け問題を定式化する上で重要な役割を果たす一般的なブロック図やシーケンス図からもデータ依存図式が誘導可能であるという見通しが得られた。また、 (2)対象とする問題の多様な側面からの仕様記述を許すためにマルチリンガルな環境が必須であることも判明した。(研究発表の3、4、6番目参照) 2.図的表現による利用者言語処理システムの実現法の研究 本研究の対象とする目的プログラムの実行方式についても、VLSI向きデータ駆動形高度並列処理方式に関する研究を並行して行い、図的データ駆動言語の実行制御方式およびその超並列化の検討によって、実行時における動的プロセスの生成が可能であり、極めて高度な並列処理が実現できることを確認した。(研究発表の1、2、5、7番目参照) 今後はこれらの成果をさらに発展させ、従来の手法にとらわれない真にユーザフレンドリなソフトウェア環境に関する研究を進めたいと考えている。
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