研究課題/領域番号 |
61460164
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
赤井 浩一 京大, 工学部, 教授 (80025816)
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研究分担者 |
青木 一男 京都大学, 工学部, 助手 (20111916)
大西 有三 京都大学, 工学部, 助教授 (30026348)
嘉門 雅史 京都大学, 工学部, 助教授 (40026331)
佐野 郁雄 京都大学, 工学部, 助手 (20127088)
田村 武 京都大学, 工学部, 助教授 (30026330)
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キーワード | 擬似過圧密 / シキソトロピー / セメンテーション / 力学試験 / 応力ひずみ関係 / 二次圧縮速度 / Pc |
研究概要 |
洪積粘土の力学挙動が、擬似過圧密的性質を有するのは、粒子間のシキソトロピー的性質を有する吸着水と粒子間に付着する鉱物によりセメンテーションが発達しているためである。本年度は、この特徴的性質のうち、物理的性質と力学的性質のうち基本的性質について調べた。 まず、自然状態でセメンテーションが発達した擬似過圧密土と思われる洪積粘土を対象に粒径や液性限界塑性限界などの物理定数の変化を調べた。また、粒子間のセメンテーションの発達状況を走査型電子顕微鏡を用いて土の講造(粒子配向性、粒子間付着状況)に注目して観察した。特に、低生生物の糞(ペレット)について、堆積環境や堆積年代に応じて土粒子骨格構造の発達がどのよな特色を示すかに注目した。しかし、粒子の接着状況を定量的に表す方法や粒子配向の定量的評価については検討をおこなっておらず、今後、X線回折装置を用いて粒子間に付着する成分分析とともに試みる必要がある。 力学試験に用いた供試体は、地盤改良用セメント系固化材、普通ポルトランドセメント、水ガラスの3種類をそれぞれ人工的に加えたカオリン粘土である。圧密試験を中心として間隙水圧がほぼ消散した時点からの挙動を二次圧縮速度の変化や応力状態の変化など種々の方法により調べてその影響をみた。また、再び載荷を開始する場合のB値や圧縮曲線Cc,Cs,Pc,圧密係数応力状態の変化などについて通常の過圧密土と比較した。特に、静止状態にある応力状態を調べるため側方応力測定可能な圧密試験機を用いた試験も行ったが、現在壁面摩擦の影響を含んだ形でしか応力ひずみ関係を予想することができず、この評価法を実験的に確立する必要がある。さらに、各圧密段階においてCIU試験を行い、有効応力面上でせん断強度よりPcを決定して上の結果と比較した。
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