研究課題/領域番号 |
61460182
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
楢崎 正也 阪大, 工学部, 教授 (50028966)
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研究分担者 |
山中 俊夫 大阪大学, 工学部, 助手 (80182575)
大野 治代 大阪大学, 工学部, 助手 (40029187)
佐藤 隆二 大阪大学, 工学部, 講師 (10029275)
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キーワード | 換気設計 / 必要換気量 / フードの捕集効率 / 多数室の換気量 / 調理臭 / 燃料廃ガス / 臭気弁別閾値 / 室空気汚染 |
研究概要 |
1.フードの捕集性能から見た調理用コンロの給排気方式の検討 (1)任意の条件下でのフードの捕集性能を定量的に把握するため、調理時にコンロから発生する燃燒廃ガスが周辺空気と混合希釈して拡散する状況の大略をコンロ上部の温度分布から把握する理論を誘導した。現在、各種の条件下での温度分布を測定し、燃燒廃ガスの拡敬性状の系続的な把握を進め、フードの捕集率が得られる資料の作成を試みている。 (2)汚染ガスが厨房や隣接する居室に流入し、空気汚染や熱負荷の増大を招く。このような場合の給排気計画は多数室の換気量を知る必要があり、その算定手法の確立が必須である。今回、トレーサーガス法による換気量測定法について検討し、その成果の一部を建築学会に発表する予定である。 2.各種の調理による熱・水蒸気・汚染ガス・臭気の発生量とエネルギー効率の検討。 (1)その発生機構が複雑で末だ充分に解明されてないNOxの発生量を種々の調理条件下で求めた。その発生量はフードの排気量と余り関係がないこと、鍋の種類によって僅かに異なること、燃燐廃ガスの総熱量が大になると、その発生量の増加割合も大きくなることなどが得られた。さらにガスコンロからのCO発生や電気コンロからのNOx発生は極めてすくなく検知不能であった。これらの結果については建築学会で発表する予定である。 (2)臭気弁別閾値の希釈倍数より得られる各種の調理臭の発生量は目下調査中である。また調理臭と合せて調味料などを自然放置した時の厨臭についても検討を加え、その一部を建築学会に発表する予定である。
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