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1986 年度 実績報告書

銅の組織が破壊靭性およびそのばらつきに及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 61460206
研究機関名古屋大学

研究代表者

宮田 隆司  名大, 工学部, 助教授 (20023228)

研究分担者 大塚 昭夫  名古屋大学, 工学部, 教授 (60022993)
キーワード破壊靭性 / 確率分布 / 鋼の組織 / へき開破懐応力
研究概要

本研究は鋼の破壊靭性の確率分布が破壊の微視的機構と密接な関係があると思われることから、先ず微視的破壊条件の確率的性質を明らかにした上でその破壊条件と破壊靭性との関係を定量的に調べ、微視的尺度における破壊過程の確率的要因が破壊靭性のばらつきにどのように反映されているかを明らかにしようとするものである。
61年度においては脆性へき開破壊は局所最大引張り応力に支配されるとの立場から、平滑丸棒および切欠付丸棒試験片を用いてへき開破壊応力の確率分布を調べ、切欠の影響について確率論的に検討を加えた。また同時に多数の破壊靭性試験を行ない、破壊靭性の確率分布と破壊条件との関連についても検討した。これまでのところフェライトパーライト組織を有する軟鋼SM41Bについての実験、解析が終了し次のような結論を得ている。
1)へき開破壊応力の確率分布はWeibull分布に従う。2)へき開破壊応力に及ぼす切欠効果は最弱リンク概念とFEM解析により確率論的に極めて良く説明できる。3)破壊靭性のばらつきは、へき開破壊応力のばらつきと直接関係はなく、材料に依存しない一定の確率的性質を有することが予測される。
現在、上記の結論の妥当性を確認するためベイナイト組織を有するCr-Mo【V】鋼について同様の実験を行なっている。62年度はさらに冶金的因子(結晶粒径など)がへき開破壊応力の確率的性質に及ぼす影響を調べるとともに、種々の組織、粒径を有する鋼について力学的破壊条件と破壊靭性との関連を調べる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宮田隆司,大塚昭夫: 材料. (1987)

  • [文献書誌] 宮田隆司,大塚昭夫: 材料. (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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