• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

高電流電子ビーム入射によるプラズマ電流駆動

研究課題

研究課題/領域番号 61460228
研究機関京都大学

研究代表者

田中 茂利  京大, 理学部, 教授 (20025240)

研究分担者 田中 仁  京都大学, 理学部, 特別研究員(DC) (90183863)
前川 孝  京都大学, 理学部, 助手 (20127137)
曄道 泰  京都大学, 理学部, 助教授 (50025384)
キーワードトカマクの電流駆動 / 電子ビーム入射電流駆動
研究概要

本研究の目的は、弱相対論的エネルギー領域の高電流電子ビーム(EB)入射によるプラズマ電流駆動の可能性とその物理機構を解明する事にある。
1.本年度はそのための(1)高電流電子ビーム発生用高電圧パルス発生装置を設計・製作した。最大電圧20kV,最大充電エネルギー50kJ,ピーク出力電流2kA,最大設定パルス幅99.99mSである。出力電流安定化のための直列抵抗は組合せにより10〜100Ωまで10段階に設定可能であり、きめの細かい調整が可能となっている。(2)模擬負荷を使用して上記の性能をテストし、正常に動作する事を確認した。(3)EB入射用カソード系を試作し、WT-2トーラス装置に組込み、カソードの性能テストを行なった。カソードを材料としてモリブデンとカーボンとを比較した結果カーボンの方がスパッタリングが少なく、カソード寿命も長くなることがわかった。カソードの形状についても改良を行ない、現在のところ印加電圧4kV,ピーク電流0.6kA,パルス幅2msで約200ショットの入射に耐えられるものができた。しかしEB入射時に電子密度、炭素及び酸素の不純物線スペクトル強度の急激な増加が観測され、カソードから大量の不純物が流入していると思われる。この不純物流入を抑える事が今後の重要な課題である。
2.今後は(1)更にカソードの改良を行なって、不純物流入を抑え、より高エルギー、高電流のEBを入射できるようにする。そのカソードをWT-【III】トーラス装置に組込み、(2)無電流電子サイクロトロン共鳴プラズマ及び(3)ジュール加熱プラズマにEBを入射してプラズマ電流駆動の実験を行なう予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Tanaka: Proc.of 11th Intern.Conf.on Plasma Physics and Controlled Nucl.Fusion Research(IAEA). CN-47. F- (1986)

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi