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1986 年度 実績報告書

再利用向きオブジェクト指向プログラミングシステムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61460235
研究機関京都大学

研究代表者

大野 豊  京大, 工学部, 教授 (60026185)

研究分担者 大西 淳  京都大学, 大型計算機センター, 助手 (50160560)
鯵坂 恒夫  京都大学, 工学部, 助手 (30175864)
キーワードオブジェクト指向プログラミング / オブジェクト指向言語 / ソフトウェアの再利用 / プログラミング環境
研究概要

従来のオブジェクトモデルでは各クラスの特徴が明確に表現できないため、本研究では、再利用を考慮したオブジェクトモデルである「知人/構成変数モデル」を提案し、このモデルを実現する言語MOMOを設計した。そして再利用向きオブジェクト指向プログラミングシステムの方式設計を行った結果、本プログラミングシステムをクラスライブラリ,ライブラリマネージャ,ライブラリ検索システム,検索用辞書,言語MOMOの処理系,ユーザインターフェースによって構成することに決定した。
これら各部について設計及び試作を行い、評価を行った結果、次の知見が得られた。
1.クラスライブラリに多数の多重継承を定義することによって再利用に適したライブラリを構成できる。
2.クラスの構造,クラス間の関係,クラスの継承関係などを図示することのできるユーザインターフェースによって、ユーザのクラスに対する理解が向上する。
3.再利用のためのクラス検索を行うためのよいアルゴリズムというものはなく、問題分野特有の事情を考慮して検索する必要がある。
4.簡単な構造のオブジェクトを作成する場合は、再利用できるクラスを検索するよりもクラスを自動生成する方が効率がよい。
これらの成果に基づき、次年度においては、検索用の知識を集めて定式化した知識ベースを導入し、さらに問題分野を限ることによって、より実用的なプログラミング環境を作成して評価を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 垂水浩幸: コンピュータソフトウェア. 3-3. 61-70 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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