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1988 年度 実績報告書

部分抵抗陽極線を有する位置検出型比例計数管を用いた新しい放射線測定の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61460245
研究機関名古屋大学

研究代表者

森 千鶴夫  名古屋大学, 工学部, 助教授 (80023068)

研究分担者 渡辺 鐶  名古屋大学, 工学部, 教授 (40022983)
キーワード位置検出型比例計数管 / 放射性気体 / 放射能絶対測定 / 対数増幅器 / 長軸比例計数管 / 計数管内拡散 / 端効果 / 比較測定
研究概要

1)位置検出型比例計数管を用いた放射性気体の放射能の絶対測定法を^3Hや^<14>Cなどの比較的エネルギーの低いβ線を放出する核種に対してのみならず、よりエネルギーの高いβ線を放出する核種、例えば^<85>Krや^<41>Arなどにも適用できるようにするために、対数増幅器を用いることを試みた。結果として、対数増幅器はパルス波高の広い分布に対して動作範囲を有するため、計数管の印加電圧や増幅器の利得を変えることなく、全ての気体状核種に適用できることが分った。測定精度は±0.8%を得た。しかしこの方法は適用範囲が驚く程広い反面、温度の影響など今後より詳細に検討すべき問題も残されている。
2)気体状放射性試料の放射能の絶対測定法の一つとして、長軸比例計数管内拡散法と名付けた新しい方法を開発した。この方法は約1mに達する長い比例計数管の中央より放射性気体の一定量を注入し、端効果のない中央附近を試料ガスが拡散している間に放射能強度を測定する方法である。計数時間が数分間しかとれないが、端効果の影響を全く受けず、全ての核種に適用でき、簡便で且つ1%程度の測定精度が得られる。2)の方法で測定した試料ガスを計数管内に一様に拡散させ、同一試料に対して1)の方法を適用できるため、同一試料に対して二つの異った方法を適用して放射能強度の二つの測定結果を比較できる。
1)と2)を組み合わせた方法を現在、原研と協力研究として更に検討を加えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] C.Mori;T.Aratari;T.Watanabe: J.Nucl.Sci.Technol.(1989)

  • [文献書誌] C.Mori;T.Suzuki;A.Uritani;T.Watanabe: J.Nucl.Sci.Technol.(1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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