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1986 年度 実績報告書

ファンデアワールス錯体よりエクサイプレックス生成における動的過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61470004
研究機関金沢大学

研究代表者

伊藤 道也  金沢大, 薬学部, 教授 (30012610)

研究分担者 三枝 洋之  金沢大学, 薬学部, 教務職員 (90162180)
キーワードファンデアワールス錯体 / エクサイプレックス / エクサイマー / 分子間振動 / 時間分解蛍光スペクトル
研究概要

1)1-シアノナフタレンとトリエチルアミンとのファンデアワールス錯体よりエクサイプレックスの生成において、1-シアノナフタレンとエリエチルアミンとの分子間振動がエクサイプレックスの生成過程に重要な役割をはたしていることを初めて見出した。すなわち、錯体中の分子間振動を励起すると、効果的にエクサイプレックスが生成する。また蛍光の時間分解測定により、エクサイプレックス生成における励起振電エネルギー依存性とその動的機構を明らかにした。
2)フルオレン2量体およびフルオレンと9-エチルフルオレンとの間のファンデアワールス錯体の励起状態よりエクサイマーおよびエクサイプレックスの生成することを見出した。とくにエクサイマー,エクサイプレックスの生成における時間分解スペクトルの測定により、そのエクサイプレックス生成の動的過程を明らかにしつつある。
3)フルオレンとアルキルベンゼンやクロルベンゼン類との間のファンデアワールス錯体の生成を見出した。そのファンデアワールス錯体からの蛍光スペクトルを測定するとともに、蛍光励起スペクトルに分子間振動によるスペクトルを、多くのファンデアワールス錯体のうちで本研究ではじめて見出した。そのため、ファンデアワールス錯体における分子間振動について詳細な研究を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Saigusa;M.Itoh;M.Baba;I.Hanazaki: Journal of Chemical Physics. 86. 2588-2594 (1987)

  • [文献書誌] H.Saigusa;Y.Morita;M.Itoh: Journal of Physical Chemistry.

  • [文献書誌] H.Saigusa;A.Hayashi;M.Itoh: Chemical Physics Letters.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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