研究課題/領域番号 |
61470022
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学一般
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
戸田 敬 宇都宮大学, 工学部, 教授 (20004278)
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研究分担者 |
葭田 真昭 宇都宮大学, 工学部, 助手 (90114173)
三部 正大 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (40007993)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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キーワード | シクロヘプタトリエニリデンエテン類 / シクロペンタジエニリデンエテン類 / シクロヘプタトリエニリデンシクロベンタジエニリデンエテン類 / アミノシンナムヒドラジド類 / スチリルホルマザン類 / 縮合多環芳香族化合物 |
研究概要 |
我々の行って来た非ベンゼン系芳香族化合物と結合したアレン・クムレン系化合物のうち七員環系アレン誘導体であるシクロヘプタトリエニリデンエテン類は容易に二量化し、その二量体における興味ある性質はすでに報告してきた。今回の研究目的は、この七員環系の安定な誘導体や、五員環・三員環を含むアレン・クムレン系化合物を合成し、それらの反応性や物性を検討する事にあった。 上記の目的に従がって、研究計画書にも記載した様な方法を用い、五員環系化合物については、ジベンゾ型の五員環であるフルオレン誘導体ならびに単環性五員環であるテトラフェニルシクロペンタシエニリデンエテン誘導体を合成した。両者共に2一位に臭素を導入すれば、比較的安定な目的物を得る事を認め、それら化合物の熱反応や物性についての検討を行い、その一部は口頭や学術雑誌に報告している。また、いくつかの報告を投稿準備中である。 三員環系の化合物は不安定であって、現在までいくつかの方法を試みたがアレン・クムレン誘導体を得るには至っていない。更に検討を重ねる所存である。しかしこの三員環系化合物の研究中、シクロプロペノン類とヒドラジン類との反応で従来全く知られなかった、アミノシンナムヒドラジドを経てピラゾロン誘導体やスチリルホルマザン類に転位する反応を見出した。この様な三員環系の反応の多重性が、目的とする累積化合物の合成を困難にしている一つの原因と考えられる。この結果は投稿中である。 また目的化合物との性質の対比の為に、数種のアソールアレン類を得、その熱反応を再検討して、従来の報告で誤りであった点や不明の反応機構を明らかにした。さらに、五員環七員環系クムレンのスペクトル的性質や環状付加反応などについて検討した。
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