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1987 年度 実績報告書

固体・液体状態の金属,塩,フラックスの密度連続測定および密度に関する物性的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61470058
研究機関大阪大学

研究代表者

飯田 孝道  大阪大学, 工学部, 助教授 (70029247)

研究分担者 喜多 善史  大阪大学, 工学部, 助手 (80029115)
森田 善一郎  大阪大学, 工学部, 教授 (80028969)
キーワード密度 / 固体・液体連続測定 / 密度変化 / 細管膨張計法 / 間接アルキメデス法 / 金属・合金 / 精密測定 / 物性
研究概要

各種材料の密度は,その製造プロセスにおいても,また材料として使用する際にも必要となる重要な物制であり,他の物性に比べて一段と正確な数値が要求させている. 61年度の後半では,間接アルキメデス法も用いて,2,3のInーSn合金について固体・液体の密度を連続的に測定したが,本年度も引き続いて同合金の密度測定を行うとともに,測定誤差および測定上の問題点について再検討し,次の結果を得た.
(1)融点における液体Inの密度値は7.030×10^3Kgm^<-3>,融解時の密度変化は2.37%である, (2)InーSn合金の等温モル体積は,373Kにおける固体および473Kにおける液体のいずれも,加成性から若干正に偏倚する. (3)試料中の気泡や酸化物の存在に起因する密度の測定誤差を定量化することは困難であるが本測定値の相対誤差は0.2%程度と考えられる. 計測学的な観点からの本測定値に対する相対誤差は,0.18%以下である. 更に,間接アルキメデス法による密度測定上の問題点について定量的に検討した結果,基準液の精密な密度値の決定が最も重要であることがわかった. また温度のばらつきを小さくし,試料中の気泡や酸化物などを除去することも当然必要なことである.
また前年度の研究実績の概要で述べたように,細管膨張計法によるGaーIn合金系の密度測定結果によると,等温密度は,加成性に対して固体では正,液体では負の偏倚を示した. しかしながら物性論的に考えると,固体の原子間相互作用と液体の原子間相互作用は,同程度であるので等温密度についても固体と液体は同様の傾向を示すと考える方が理解しやすい. そこで上述の結果に対する正否を明らかにすることを目的として,現在,間接アルキメデス法を用いて,固体・液体GaーIn合金の密度連続測定を行っている. 精密測定を行うためには,上述の問題点を考慮する必要があり,短期で測定結果を得ることは困難である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 飯田孝道: 日本学術振興会 第140委員会. 201. 3-1-3-23 (1987)

  • [文献書誌] 飯田孝道: 日本金属学会誌.

  • [文献書誌] TAKAMICHI IIDA: "The Physical of Liguid Metals(Ch.3.DENSITY)" CLARENDON PRESS,OXFORD., 288 (1988)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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