研究概要 |
購入予定のデータ処理装置の納入が遅れたため、当初予定した成長ラジカルの酸化還元電位の電子スピン共鳴法による評価を行うにはいたらなかったしたがって、今年度は電子スピン共鳴法による成長ラジカルの測定、レーザー光分解による成長ラジカルの基礎的研究を行った。 電子スピン法による研究は、酢酸イソプロペニル,イタコン酸ブチルなどのビニル化合物を用いて、成長ラジカルの直接測定,成長速度定数の見積りに関するものであり、成長ラジカルの発生条件に関して新たな知見を得た。その他、スピントラッピング剤を用いて生長ラジカルの酸化還元能に関する基礎データを得た。 レーザー光分解では、成長ラジカルのモデルになるような低分子ラジカルを発生させ、その吸収スペクトルおよび経時変化を検討した。 この研究によりスチレンの成長ラジカルに関する基礎データを得た。 上記の研究は学会誌に発表した。
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