1.根の諸形質(長さ・表面積・体積・平均直径)を、画像解析によって5%以内の誤差で測定する方法を確立した。 2.圃場における根系の発達は、イネ・バレイショで浅く、コムギ・トウモロコシで深かった。単位土壌容積当り根の密度および土壌上層における分布割合ともにイネ・コムギで大きく、トウモロコシ・バレイショで小さかった。 3.単位圃場面積当り根の総根長は20ー90km/m^2であり、イネ・コムギで長く、バレイショで短かった。総表面積はイネ・コムギ・ダイズで80ー110m^2/m^2と大きくバレイショでは20m^2/m^2と小さかった。総体積は1.4ー51/m^2であり、トウモロコシで大きく、バレイショで小さかった。これら根の諸形質は窒素施与により、イネ・コムギ・トウモロコシでは減少し、バレイショでは増加した。 4.単位土壌容積当り最大根密度の作物種間差は、乾物重で0.3ー1.9mg/cm^3、長さで10ー57cm/cm^3、表面積で1ー5cm^2/cm^3、体積で7ー64mm^3/cm^3であり、イネで大きく、バレイショで小さかった。また、これらは窒素施与によりイネでは減少し、テンサイでは増加した。 5.養・水分の供給が充分なとき、例えば、流動水耕では125cm^3、良い気象条件の土耕栽培では400cm^3と、根圏容量が極めて小さくても作物の生長は制限されない。しかし、不良気象条件下での土耕栽培では、根圏容量が小さいと施肥管理が重要な問題となる。なお、根圏における施肥を分画することによって、根系の発達が促進される可能性がある。 6.ロックウール・ポリエステル素材では、水分供給が充分であっても、根圏容量が小さいと作物の生長は制限された。従って、これら素材中では養分と水との移動に差異があると考えられる。
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