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1987 年度 実績報告書

糖脂質移送タンパン質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61470143
研究機関札幌医科大学

研究代表者

佐々木 輝捷  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (00045494)

研究分担者 山田 恵子  札幌医科大学, 医学部, 助手 (80045541)
阿部 晃  札幌医科大学, 医学部, 助手 (70136927)
キーワード糖脂質移送タンパン質 / ペプチド断片 / アミノ酸配列 / ウエスタンブロッテイング / 組織分布 / 細胞内局在部位 / 分子内ジスルフィド結合 / 遊離SH基
研究概要

1.ブタ脳から精製した糖脂質移送タンパン質(GLTP)のアミノ末端はブロックされていたので, BrCNせ用いて断片化し, ペプチド断片を逆相カラムを用いて液体クロマトグラフィーにより分離・精製した. 得られたペプチド断片の中から, 4種を選び気相シークエンサーを用いて自動エドマン分解を行った. 断片の中の一種は, アミノ末端がブロックされていた. 他の3断片について, 各々13〜20残基にわたるアミノ酸配列を同定した. 現在, ペプチド断片のアミノ酸配列に基ずいて,オリゴヌクレオチド・プローベを作り, 培養ブタ腎細胞PK(15)およびヒトT細胞白血病株JURKAT由来のmRNAに対するcDNAライブラリーからGLTPに対するcDNAのクローニングを試みている. 2.抗ブタ脳GLTP家兎抗体を, GLTP・セファロースカラムを用いてアファニティー精製した. 精製抗体は,ラット脳GLTPおよびヒトリンパ球GLTPとも交差反応した. 精製抗体を用いたウエスタンブロッティングにより, GLTPの組織分布を検討した所, タンパン質量当たりのGLTP含量は, 脳に最も高く, 胸腺および脾臓にも見い出されたが, 肝臓および腎臓には殆んど見い出されなかった. GLTPは, PK(15), JURKATおよびラット・マウス由来の神経細胞株にも見い出された. PK(15)細胞内における局在性を検討した所, GLTPの70%以上が細胞上清に見い出された. 3, 精製ブタ脳GLTPは, SDSーPAGEで分離する移動度のやや大きい少量成分を含んでいる. 検討の結果, この少量成分は, 分子内ジスルフィド結合を形成したものであり, 移動度の小さい主成分は, 一分子当たり3個の遊離SH基を有することが明らかになった. 分子内ジスルフィドを有する成分は, 主成分に比較して糖脂質移送活性が高いことを示す結果が得られた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐々木輝捷: FEBS Lett.218. 87-92 (1987)

  • [文献書誌] 佐々木輝捷: Microbiol.Immunol.31. 583-595 (1987)

  • [文献書誌] 佐々木洋子: Microbil.Immunol.36. (1988)

  • [文献書誌] 佐々木輝捷: I.Immunol.

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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