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1986 年度 実績報告書

タイ産薬用植物成分に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61470146
研究機関千葉大学

研究代表者

坂井 進一郎  千葉大, 薬学部, 教授 (20009161)

研究分担者 相見 則郎  千葉大学, 薬学部, 助教授 (30009170)
キーワードタイ産薬用植物 / キョウチクトウ科 / アカネ科 / マチン科 / アルカロイド / 構造決定 / 化学変換 / 生合成機構
研究概要

(1)キョウチクトウ科Kopsia jasmini floraの新骨格アルカロイド群の研究:
本植物から10員環ラクタム構造を分子内に持つ新規骨格のインドールアルカロイド三種,Kopsijasminilam,【△^(14)】-Kopsijasminilam,20-Deoxykopsijasminilam,を得てその構造を解明した。二種の新塩基,KopsijasmineおよびJasminiflorine,の化学構造もあわせて解明した。
(2)アカネ科Ophiorrhyza属植物含有β-carboline型glycoalkaloidの研究:タイと我国,両国にまたがって分布する本属植物の共通成分lyalosideを酵素加水分解するとharmanが生成する。harmanはトリプトファンと、酢酸またはピルビン酸とから生合成され、数多くの科に分布する、ケモタキソノミー的に特異なアルカロイドであるが、今回の実験の結果、少くともアカネ科の一部の属に於ては全く別の生成機構で生成することが強く示唆されるに至った。
(3)アカネ科Uncaria salaccensisの成分研究:
本植物に既知の三塩基,Rhynchophylline,Isorhynchophylline,Corynoxine,と共に、これまで報告されていない新規骨格のアルカロイド群が含有されていることがわかった。末だ予備的研究段階であるが、これらアルカロイドは、rhynchophilline型骨格の含窒素6員環が酸化開裂をうけて生成したと考えられるD-seco型基本骨格を母格として持つものと考えられる。
(4)マチン科Gelsemium elegansの新アルカロイドの研究:
本植物より新塩基四種、すなわち19-Z-akuammidine,19-Z-taberpschine,16-epivoacarpine,19-hydroxydihydrosevirine,を得てそれぞれの構造の解明を行い、併せて、既知塩基Koumidineについて、そのエチリデン側鎖部位の配置が、これまで考えられていたE型ではなく、Z型と訂正されなければならないことを明確にした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Aimi et al.: Chemical and Pharmaceutical Bulletin. 34. 3064-3066 (1986)

  • [文献書誌] E.Yamanaka et al.: Chemical and Pharmaceutical Bulletin. 34. 3713-3721 (1986)

  • [文献書誌] N.Ruangrungsi et al.: Tetrahedron Letters.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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