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1986 年度 実績報告書

海洋生物成分を基盤とする新しい天然他感作用物質の化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61470151
研究機関九州大学

研究代表者

古森 徹哉  九大, 薬学部, 教授 (80037572)

研究分担者 宮本 智文  九州大学, 薬学部, 助手 (40182050)
本田 昌徳  九州大学, 薬学部, 助手 (50173670)
樋口 隆一  九州大学, 薬学部, 助教授 (60122727)
キーワード海洋生物成分 / 他感作用物質 / 純粋単離 / 構造決定 / イトマキヒトデ / アメフラシ / 渦鞭毛藻 / Abies alba
研究概要

九州近海で採集した海星綱動物イトマキヒトデの水抽出エキスよりステロイドオリゴ配糖体混合物を得、従来法及び購入した設備を駆使して、その混合物から2種のステロイドオリゴ配糖体サルフェート(pectinioside A及びB)の純粋単離に成功した。更に機器スペクトルデータ,酵素水解,メチル化分析等の知見から、pectinioside Aは新規pentasaccharideを有するthornasterol Aのオリゴ配糖体サルフェート,pectinioside Bも、海産動物のオリゴ配糖体成分としては最初の、2ケ所に分岐を有する、ユニークなhexasaccharideを持つ新規エポキシステロールのオリゴ配糖体サルフェートであることを、糖部,アグリコン部の立体化学も含めて、明らかにした。今後、新規ポリヒドロキシステロール及びその配糖体の純粋単離と、立体化学を含めて構造を明らかにする後鰓類動物アメフラシの体壁部から3種の構造類似のポリハロゲン化モノテルペンを購入した設備を駆使、種々条件を検討して純粋単離し、化学的および各種スペクトルデータから、その立体構造を明らかにした。またそれらモノテルペンに魚毒活性作用があることも明らかにした。今後、それらの真の生産者と推定される海藻類のイソプレノイド成分についても検索をおこなう。
渦鞭毛藻については先ず、実験材料のプランクトンの種の同定を行い、gymnodinium 65であることを明らかにし、そのクロロホルム抽出エキスについて脂溶性の活性物質の分離法の検討を行っている。
北欧産Abies属植物,Abies alba、のヘキサン抽出画分について、従来法によるクロマトグラフィー、購入設備を使用して主成分一種を単離し、3α-hydroxy-abietospiranであることを各種スペクトルデータより明らかにした。引き続き各種殺虫活性成分の純粋単離と構造の解明を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yuko Noguchi: Liebigs Ann.Chem.

  • [文献書誌] Tomofumi Miyamoto: J.Chem.Soc.Chem.Commun.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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