研究課題/領域番号 |
61480031
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
西川 浩三 岐阜大学, 農学部, 教授 (50021671)
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研究分担者 |
河合 啓一 岐阜大学, 農学部, 教授 (00002064)
古田 喜彦 岐阜大学, 農学部, 教授 (20021719)
堀津 浩章 岐阜大学, 農学部, 教授 (60021680)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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キーワード | カルス / 細胞融合 / mtーDNA / クローニング / プロトプラスト / 細胞質置換系統 / 形質転換 |
研究概要 |
イネ(品種アケノホシ、四優6号)のカルスをN6カイネチン培地に移して、根およびグリンスポットを誘導できたが、個体の復元までには至らなかった。培養細胞からのプロトプラストにPEGを加え、高Ca^<2+>、高pH条件下で融合させ、N6液体培地に0.4M シュークロズを加えて培養したが、細胞壁の再生は見られなかった。培養細胞から抽出した粗mt画分(収率:300mg/30g)300mgから約30μgのmtーDNAが得られた。アケノホシ、四優6号共にmtーDNAの見掛けの分子量は30ー50Kbであった。EcoRIおよびXhoIによる20〜25本のmtーDNA切断断片のうち大きいもので20Kb、小さいものでは0.5Kbであった。これらの切断断片の総和はアケノホシで95Kb、四優6号で120Kb以上であった。四優6号のmtーDNAのEcoRI切断断片をE coli JM83ーpUC12系を用いてクローニングし、6株が得られた。これらにはベクターとして用いたpUC12が例外なく確認された。 タバコの品種 Burley 21の葉由来の63のカルスから再生した20個体には2個体の矮性が含まれていた。無菌植物の葉を酵素液で処理してプロトプラスト(収率:10^6/1g)を単離し、修正MS液体培地で培養した。2週間後約20細胞から成るコロニーが形成され、96コロニーから外見上正常な70の個体を再生した。殺菌燈(15W、253.7nm)の下25cmにMS Burley 21のプロトプラスト懸濁液(10^6/ml)を置き、3分間の紫外線照射により核を失活させ、無処理のBurley 21の白色プロトプラストとの間でPEG法により非対称融合させた。融合細胞は分裂を始めたが、まだ細胞質置換植物は確認されていない。マイクロインジェクションによる細胞質遺伝子の注入を試みた。現在までに形質転換には成功していない。
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