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1986 年度 実績報告書

スダチの低温貯蔵における生理障害の発生機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 61480042
研究機関香川大学

研究代表者

北川 博敏  香川大, 農学部, 教授 (30035969)

研究分担者 川田 和秀  香川大学, 農学部, 助教授 (60152964)
松井 年行  香川大学, 農学部, 助教授 (50036050)
キーワード青果物の貯蔵 / スダチ / 生理障害
研究概要

スダチの貯蔵技術は一応確立されたが、貯蔵中に発生する障害の問題が残っている。この研究は、障害の発生機構を解明し、防止方法を確立する基礎データーを得ようとするものである。
1.予措の影響
ある程度恒温恒湿条件下で予措が出来る実験装置を組み立て、今季2回の収穫日について実験を行なった。その結果、予措の障害発生抑制効果を再確認するとともに、この効果を得るには、3日前後以上の時間、約5%以上のめべり(乾燥)、および20℃以上の温度条件が望ましい傾向にあることがわかった。すなわち、例えば低温低湿下で急いで予措を行なうと、その抑制効果は劣った。また、低温(10°,15℃)予措は貯蔵後のさく汁率を低下した。
来季は、より効果的な予措条件をさらに詳細に検討したい。
2.貯蔵中の【O_2】,【CO_2】濃度の影響
ガス環境実験装置を組み立て、1°,3°,5℃で各々【O_2】/【CO_2】%が4.5/4.5と4.5/9.0の計6区を設けた。その結果、障害発生は低温と高【CO_2】の両方によって多くなり、1℃では4.5/9.0はもちろん4.5/4.5でも発生がひどかったが、3℃では4.5/9.0では多かったものの4.5/4.5では少なく、5℃では4.5/9.0でも少なかった。5℃,4.5/4.5では障害は少なくても果皮の黄化が進んだ。総合的にみて、今回の条件の中では、3℃・4.5/4.5が最っともよかった。
3.温湯処理等の影響
温湯処理は予措の後期に行なうとよいこと、貯蔵中の変温,昇温も障害抑制に有効なことがわかった。
4.培養その他
フラベド組織からカルスは誘導できたが細胞培養はできなかった。夏季灌水,系統によっても貯蔵性が異なった。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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