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1986 年度 実績報告書

超大量増殖がウリミバエの配偶行動に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 61480049
研究機関琉球大学

研究代表者

岩橋 統  琉大, 農学部, 助教授 (90128471)

キーワードウリミバエ / レック / 配偶者選択
研究概要

1 大量増殖されたウリミバエのレック形成能力
大量増殖されたウリミバエの雄(L雄)と野外で採集されたウリミバエの雄(W雄)に個体識別マークを付し、野外網室に放し、レックの形成を調べた。W雄は平均16ケ所でコーリングし、1ケ所でのコーリング時間は平均6.5分であった。ところがL雄は平均5.6ケ所でコーリングし、1ケ所でのコーリング時間は平均1.3分であった。すなわち、L雄は1ケ所でじっとコーリングすることができないため、W雄にくらべレックの形成能力が劣り、このため、野外に放飼された不妊雄はW雄との交尾競争で劣り、このことが性的競争力の低下の1つの原因であろう、と考えられた。
2 雌による配偶者選択
野生雄は7日齢から性成熟に達しはじめ、10日齢でほぼ100%に達した。一方、野生雌では14日齢でほぼ100%が性成熟に達した、と考えられた。にもかかわらず、これらの雌の多くはすぐには交尾しなかったことから、雌が配偶者選択をしているのではないか、と考えられた。一方、大量増殖された雌では、性成熟に達するとすぐに交尾が生じたことから、配偶者選択をほとんどせずに交尾に至ると考えられた。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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