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1986 年度 実績報告書

家蚕核多角体病ウイルスの増殖機構

研究課題

研究課題/領域番号 61480052
研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 迪弘  名大, 農学部, 助手 (60111837)

研究分担者 川瀬 茂実  名古屋大学, 農学部, 教授 (90023382)
キーワードカイコ / 培養細胞 / 核多角体病ウイルス / プラーク・アツセイ / たんぱく質合成
研究概要

昭和61年度の研究実績を要約すると以下の通りである。1.カイコ由来の樹立培養細胞であるBM-N細胞にカイコ核多角体病ウイルス(BmNPV)を感染させ、プラーク形成の条件を種々検討して、効率的なプラーク法の確立に成功した。2.このプラーク法を用いて、BmNPV感染幼虫の膿汁から3種のBmNPVクローンを得、それらのクローンの中で最も増殖効率のよいクローンをBmNPV-N9と命名して、標準型として設定して以後の実験に供した。3.BmNP-N9に感染したBM-N細胞の培養液中のウイルス・タイターをプラーク法により測定したところ、ウイルス・タイターは感染後16時間頃から急激に増加をはじめて48時間にはほぼプラトーに達し、以後その値が240時間まで続いた。ちなみに、多角体の形成は感染後28時間から32時間にかけて一斉に開始することが、顕微鏡観察により明らかになった。4.BmNPV-N9感染BM-N細胞のポリペプチドをSDS-ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動(PAGE)で分析したところ、細胞ポリペプチドの多くは感染に伴って逐次減少し、非感染細胞には認められない6種のポリペプチドが新たに出現した。5.BmNPV-N9感染細胞を【^(35)S】-メチオニンでパルスラベルし、SDS-PAGEで分析後、フルオログラムを作成して検討したところ、細胞ポリペプチドの合成は感染に伴って次第に停止し、新たに29種のポリペプチドの合成が感染後3時間から30時間にかけて認められるようになった。6.【^(35)S】-メチオニンでラベルした感染細胞ライセートを抗BmNPV血清と反応させたところ、新たに合成が認められるようになった29種のポリペプチド中23種が特異的に沈降したことから、これら23種のポリペプチドはウイルスの構成ポリペプチドであることが推察された。7.以上の結果にもとずいて、BmNPVの増殖機構を主としてたんぱく質代謝の面から考察した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nagamine,T.: Applied Entomology and Zoology.

  • [文献書誌] Kobayashi,M.: Applied Entomology and Zoology.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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