• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

家禽の人工授精法の改良に関する交尾器官の機能形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61480074
研究機関東京大学

研究代表者

西田 隆雄  東大, 農学部, 助教授 (20023426)

研究分担者 伊東 信夫  東京大学, 農学部, 助手 (50011903)
唐木 英明  東京大学, 農学部, 助教授 (60011912)
山田 純三  帯広畜産大学, 獣医学科, 助教授 (10003104)
キーワード家禽の交尾器官 / 人工授精法の改良 / 排泄腔旁脈管体 / 自律神経支配 / シナプス小胞 / ポリペプチド含有細胞
研究概要

1.排泄腔旁脈管体(VB)と排泄腔尿洞壁毛細血管網のシナプス小胞の微細形態学的特性
VBならびに精管乳頭部,射精窩およびサンパヒダ(ホロホロチョウ)の粘膜に分布する神経終末を、連続切片の透過型電顕法によって観察したところ、シナプス小胞には小型無芯,小型有芯,大型有芯および扁平小型無芯の4型があり、それの分布と小胞構成はシナプスの位置と関係がないこと、出現頻度は小型無芯,大型有芯,小型有芯,扁平小型の順で、小型無芯小胞が優勢であることが明らかにされた。またレセルピンの投与によって、有芯小胞の明らかな放出が認められ、小型無芯小胞の高頻度出現にみられるように、これらの組織器官の自律神経支配については、コリン作働性神経支配が優勢であると推定される。
2.VBを含む全交尾器官におけるポリペプチド含有細胞、神経終末および神経線維の免疫組織化学的同定。
Nerve fiber protein(NFP),Substance P(SP),Vasoactive intestinal polypeptide(VIP).Leucine-enkephalin,methionin-enkephalin 8,gastrin releasing polypeptide(GRP),somatostatin,neuropeptide Y(NPY),5-hydroxytriptamine(5-HT),glucagon neuron specific enolase(NSE)およびCalcitonin gene-related peptide(CGRP)の免疫組織化学的同定をニワトリ,アヒル,ホロホロチョウ,ウズラおよびハトについて行った。NFPは全例陽性で、VBを含む全交尾器官における神経節,神経終末,神経線維の位置と分布が明らかにされた。またこれらのペプチドのうち、SPとCGRPが陽性であった。これらの結果は、鳥類の交尾器官については、上記実験1のようにコリン作働性神経支配が優勢と考えられるが、ペプチド作働性神経支配の存在も無視できないことを示すものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Jundo YAMADA;Takao NISHIDA: Archivum histologicum japonicum.

  • [文献書誌] Takao NISHIDA;Hideaki KARAKI,Hiroyuki SASAKI: Anatomia,Histologia and Embryologia.

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi